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謎の“巨大迷路”に閉じ込められた人々が脱出を目指すサバイバルアクション映画の第2弾「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」(ウェス・ボール監督)が23日に公開される。米国のベストセラー小説を基に実写映画化したシリーズ第2弾となる今作では、迷路をようやく脱出した主人公たちの前に第2ステージとして “砂漠の迷宮”が待ち受けており、新たな試練に挑む姿が描かれている。第1ステージを上回る地球規模のスケールで、主人公たちの行く手を阻む仕掛けの数々や、新たな仲間や友情に裏切りといった要素がからみ合い、息もつかせぬ展開が繰り広げられる。
巨大迷路の出口を見つけ脱出したトーマス(ディラン・オブライエンさん)らは、身柄を保護された施設で、ほかにも迷路が存在し、それを攻略した若者たちと出会う。しかし、施設が自分たちを迷路に送り込んだ謎の組織「WCKD(ウィケッド)」のものであることを知ったトーマスは、テレサ(カヤ・スコデラリオさん)、ニュート(トーマス・ブロディ・サングスターさん)らと脱走するが、建物の外には太陽に灼き尽くされ、すべてが崩壊したような砂漠の迷宮が広がっていた。追跡やトラップと戦いながら逃走するトーマスは、やがて禁断の事実を知り……というストーリー。
前作よりもスケールアップした舞台での主人公たちの脱出劇が展開され、前作の謎が解けていく小気味よさや、疾走感や緊張感を漂わすジェットコースター的なノリで、めまぐるしいほどのテンポ感で楽しませてくれる。ただ、謎の巨大迷路に放り込まれた主人公が理不尽なサバイバルに挑むという設定から、今作は巨大な砂漠が相手ということもあってか、“迷路感”というものが薄れてしまったのは少し残念な気もする。そうはいっても徐々に明かされていく謎の数々が、さらなる謎を呼ぶ展開や、新たな登場人物も加わり複雑化していく思惑など、まだまだ興味は尽きそうにない。どのような結末にたどり着くのか、次回作が待ち遠しい。TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。