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「トランスポーター イグニション」のワンシーン (C)2015  EUROPACORP‐TF1 FILMS PRODUCTION/Photo:BrunoCalvo
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「トランスポーター イグニション」のワンシーン (C)2015 EUROPACORP‐TF1 FILMS PRODUCTION/Photo:BrunoCalvo

注目映画紹介:「トランスポーター イグニション」 ド派手なカーアクションとリアルな格闘に見応え

 プロの運び屋(トランスポーター)の活躍を描くアクション映画「トランスポーター イグニション」(カミーユ・ドゥラマーレ監督)が24日に公開される。「トランスポーター」シリーズは、リュック・べッソンさんが製作・脚本を手がけ、ジェイソン・ステイサムさんが依頼品を運び届ける訳ありのトランスポーターのフランク役で主演した人気シリーズで、これまで3作が公開された。シリーズ最新作となる今作では、エド・スクレインさんが2代目のフランクを演じている。

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 プロの運び屋フランク・マーティン(スクレインさん)に、妖艶な美女・アンナ(ロアン・シャバノルさん)からの依頼が舞い込む。フランクが待ち合わせ場所に到着すると、フランクの愛車に3人の美女が乗り込んでくる。銃を突き付けられ、人質に取られ猛毒のため命の期限が12時間に迫った父親の映像を見せられたフランクは、プロの運び屋のルールを侵害され憤慨する。自らのルールや父の命の間で揺れ動きながらも、フランクは愛車を発進させる……というストーリー。

 約6年ぶりの最新作にしてシリーズ4作目となる今作は、主演俳優が代わるなど新たなシリーズの始動を予感させるが、基本設定や“お約束”の要素も引き継がれ、新旧両方のファンが楽しめるような工夫されている。そしてシリーズもう一つの主役とも呼ぶべき主人公の愛車はアウディ8Sが使われ、その流麗なデザインだけでもカッコいいが、スマホで車を多彩に操作できるなど近未来的なギミックが描かれ、“男子”的にもかなり魅力的だ。そして愛車を駆ってのカーアクションはド派手かつキレキレで、シリーズを通しても最高クラスの完成度。しかも空港内を走り回るような表現もあったりと、ちょっとした笑いもちりばめられ、飽きさせず楽しませてくれる。2代目フランクのスクレインさんはスタイリッシュで、その父親にして相棒のフランク・シニア(レイ・スティーブンソンさん)の存在感とダンディーさが物語に絶妙なスパイスを与え、“らしさ”と新しさがうまく融合した作品に仕上がっている。24日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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