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俳優の長谷川博己さんが18日、東京都内で行われた映画「劇場版 MOZU」(羽住英一郎監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに登場。開口一番、ドラマシリーズから演じている東和夫の名せりふ「チャオ!」とあいさつすると、会場からは大きな拍手と歓声が上がり、一緒に登壇した主演の西島秀俊さんも大ウケで「いきなり生チャオを聞けるとは思っていなかった。感動しちゃった!」と笑いながら話した。
長谷川さん演じる東は、裏の仕事を請け負う警備会社役員で、殺し屋「百舌」を使って数々の事件を処理してきた謎多き男。さまざまな奇行で不気味な狂気を放っている。長谷川さんは「チャオ」の誕生秘話について「車で去るシーンで、リハ(リハーサル)を終えたあとに監督が『最後に東の狂気を見せてください』とおっしゃって。本番が始まって、『やばい、何を言えばいいんだ……!?』って思いながら前をパッと見たら、(乗っていた車が)イタリア車のマセラティだったので、(思わず)チャオ!って。それがオーケーになった」と明かした。
長谷川さんが「監督もすごく楽しんで演出してくださって。萎縮していたものが解放されすぎて……」と自身の演技について笑いながら話すと、会場からも大きな笑いが起こった。西島さんも、長谷川さんの怪演について「めちゃくちゃ危ない現場での撮影でも、よくあんなふざけた演技できるなって……。ハハハハハハ。ふざけたやつだぜ。すごいなって(思った)」と笑いで言葉を詰まらせながら話していた。
「MOZU」は、作家・逢坂剛さんのハードボイルド小説が原作で、2014年4月からTBS系列でシーズン1、同年6月からWOWOWでシーズン2を連続ドラマとして放送。公安のエース・倉木尚武(西島さん)が、殺し屋・百舌(モズ)の存在の謎や公安の秘密作戦にまつわる悲劇、国家を揺るがす策略などに迫る姿が描かれた。
映画は、倉木が妻の死の真実にたどり着いてから半年後、倉木たちが同時に起きた二つの過激テロの犯人を追ううちに、シリーズの最大の謎でもある巨悪「ダルマ」の正体にたどり着く……というストーリー。舞台あいさつには、羽住監督も登壇した。