劇場版アニメ「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のワンシーン(C)2015さくらプロダクション/フジテレビジョン 日本アニメーション 東宝 博報堂DYメディアパートナーズ 読売広告社 FNS27社
人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の放送25周年を記念して製作された劇場版最新作「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」が23日、公開された。23年ぶりの劇場版で、脚本は原作者のさくらももこさんが担当。イタリアから来た少年アンドレア、香港から来た少女シンニー、ブラジルから来た少女ジュリア、ハワイから来た少年ネプ、インドから少年シンが登場し、まる子やたまちゃん、野口さん、はまじらおなじみのメンバーとの心温まる交流が描かれている。
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「ちびまる子ちゃん」は、小学3年生のまる子やその家族、友人との交流を描いたアニメ。放送回数は1100回を超え、原作マンガの累計発行部数は約3200万部。スペシャルドラマや連続ドラマ化もされた。今回の劇場版は、まる子たちが住む町に世界の国から子供たちがやって来て、まる子の家にはイタリア人の少年アンドレアが滞在することになり……というストーリー。アンドレアの声を俳優の中川大志さんが担当し、タレントのローラさん、振り付け師のパパイヤ鈴木さん、お笑いタレントの劇団ひとりさん、渡辺直美さんもゲスト声優として参加している。
出会った時からまる子に興味を持ち、積極的に交流を図ろうとするアンドレア。そんなアンドレアに戸惑うばかりのまる子だったが、アンドレアが日本に来た本当の理由を明かしてからは、アンドレアを受け入れ、ある目的を一緒に果たそうと協力するようになっていく。週末を使った京都と大阪への旅行や灯篭(とうろう)祭を経て、やがて離れがたくなっていく2人。そこに芽生えた感情は友情だったのか、淡い恋心だったのかは最後まで明らかにはされないが、お別れの日、空港で互いに将来の夢を明かし、再会を誓い合う場面は、涙なしでは見られない。また灯篭祭で、祭り客の波に巻き込まれたまる子にアンドレアが救いの手を伸ばす場面も、ちびまる子ちゃん史上最高と思われる“胸キュン”シーンとして今後もファンの間で語り継がれていくに違いない。今作では、メインテーマ「おどるポンポコリン」と挿入歌「キミを忘れないよ(ムービーバージョン)」を大原櫻子さんが担当。そしてウルフルズ「おーい!!」がエンディングを盛り上げる。映画はお台場シネマメディアージュ(東京都港区)ほか全国で公開中。(山岸睦郎/毎日新聞デジタル)
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