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2016年オススメ映画・洋画編:実話ベースの注目作からSF大作まで一挙紹介

 2015年は年末のシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を筆頭に、「ジュラシック・ワールド」や「007 スペクター」、ディズニーの名作を実写化した「シンデレラ」など、振り返ってみるとヒット作ぞろいだった。果たして16年はどのような名作が登場するのだろうか。16年に公開される洋画のオススメ作品をピックアップして紹介する。

 ◇“実話ベース”の作品がズラリ スパイものからスティーブ・ジョブズまで

 16年は実話を基にした注目作がそろった。1月に公開される映画では、まず米俳優のトム・ハンクスさんが主演でスティーブン・スピルバーグ監督がメガホンをとる「ブリッジ・オブ・スパイ」(1月8日公開)は見逃せない1本。米国とソ連が冷戦状態にあった1950~60年代が舞台で、保険の分野で実直にキャリアを積み上げてきた弁護士ジェームズ・ドノバン(ハンクスさん)が、ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに世界平和に関わる重大な任務に立ち向かっていく姿が描かれる。15年は「007 スペクター」や「キングスマン」「コードネームU.N.C.L.E.」など“スパイもの”が人気を博したが、この流れで同作にも注目が集まりそうだ。

 また、「ザ・ウォーク」(ロバート・ゼメキス監督、1月23日公開)もオススメ。同作は15年10月に開催された「第28回東京国際映画祭(TIFF)」のオープニング作品。1974年に当時世界一の高さを誇った米国のワールドトレードセンターの間をワイヤロープ1本でつなぎ、命綱なしの綱渡りに挑戦したフィリップ・プティさんの著書を実写化した作品で、プティさんがフランスからニューヨークに渡り、未知の世界へ踏み出すまでの軌跡を最新3D映像で見せる。このほか、ジョニー・デップさんやベネディクト・カンバーバッチさんなどが出演する70年代に実際に起きた米国の汚職事件を描いたクライムサスペンス「ブラック・スキャンダル」(スコット・クーパー監督、1月30日公開)なども公開される。

 2月は、「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督と「ソーシャル・ネットワーク」の脚本を担当したアーロン・ソーキンさんがタッグを組んだ「スティーブ・ジョブズ」(2月12日公開)が公開。2011年に亡くなった米アップルの創業者ジョブズさんを描いた作品で、新作発表会でのプレゼンテーションが始まる40分前の舞台裏が明かされる。

 このほか、4月にはレオナルド・ディカプリオさんが主演で、第87回米アカデミー賞で作品賞はじめ4部門に輝いた「バードマン(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督がメガホンをとった「レヴェナント/蘇えりし者」が公開される。自然と自らの運命に抗った男の再生を描くドラマで、主人公でクマに襲われ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス役をディカプリオさんが演じる。音楽を坂本龍一さんが担当していることも注目を集めそうだ。

 ◇SF、ヒーローアクションも話題作が登場

 SF作品では、米俳優のマット・デイモンさんと「ブレードランナー」などのリドリー・スコット監督が初タッグを組んだ「オデッセイ」(2月5日公開)に注目したい。探査ミッション中に事故に遭い、31日分の食料のみを残して火星に取り残された主人公マーク・ワトニー(デイモンさん)の孤独なサバイバルを描いた作品で、アンディ・ウィアーさんのオンライン小説が原作。スケールの大きな設定とストーリーを人気俳優と巨匠がどのように描くのか、SFファンのみならず気になる作品だろう。

 また、アクションでは3月に米DCコミックの人気2大ヒーローのスーパーマンとバットマンが競演する映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(ザック・スナイダー監督、3月25日公開)が登場する。悪に染まってしまったスーパーマンに人類の希望としてバットマンが立ち向かうという内容で、「ダークナイト」3部作で「バットマン」を“再起動”させたクリストファー・ノーランさんが製作総指揮を務めている。

 人気シリーズの最新作が次々に公開されるなど話題作が目白押しだった2015年だが、16年も年明けから注目作がズラリと並び、引き続き映画ファンには楽しみが多い1年となりそうだ。2月には「第88回アカデミー賞授賞式」も開催され、どんな作品が受賞するのか注目される。

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