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新たな年を迎え、今年のファッションの流行が気になるところ。40代女性向けファッション誌の販売部数でナンバーワンを誇る「GLOW(グロー)」(宝島社)の大平洋子編集長は「ちょっとゆったりめのライン、フラットな靴など、引き続き、着心地の良いエフォートレス(=がんばりすぎない)なアイテムが流行しそう」という。注目のアイテムや着こなし方を聞いた。
◇ガウチョの半歩先は新顔の「スカーチョ」 ロングボトムもはきやすい長さに!
大平編集長が、2016年の象徴となりそうなコーディネートとして挙げたのは「アウターは、軽やかなローブコートやカーディガン。その下は(アウターと)同丈程度のロングワンピース、あるいはオーバーサイズのトップスに、ワイドパンツかフレアスカート」というスタイルだ。
それにともない、流行しそうなのは「オフショルダーのトップス」「スカーチョ」「ワイドパンツ」「ロングスカート」「フラット靴」という。
新顔のスカーチョは、定番となった「ガウチョパンツ」の“変種”で「前から見るとスカート、後から見るとガウチョ」という「意外性のあるアイテム」だ。また昨年の秋冬に流行の兆しを見せたワイドパンツやロングスカートは「フラット靴で気軽にはける丈に進化する」という。秋冬に丈が長すぎて着づらい……と敬遠した人にもはきやすい丈になりそうで、人気は「さらに広がりそう」と見ている。
オフショルダーのトップスは「肩まわりにたっぷりギャザーが入っていて、ぐいっと下に引っ張ればオフショルダーに」というタイプに注目。「結果的に肩を出さない人も出てきそうですが、そういうツーウエーな感じも楽しめてヒットするかも」と予想している。
また靴の傾向について「『痛くなくて、おしゃれな靴』という流れはもう止まらないと思います」ときっぱり。「スリッパやバブーシュなどルームシューズみたいなフラット靴がトレンドになりそう」といい、「太いストラップや甲を覆う部分の多いデザイン、厚底で疲れないスリッポンやサンダルなど、ヒールがあっても履きやすい靴がたくさん出てきます」とコメントしている。
◇「土の色」を買えば初夏まで間違いなし! ラッキーカラーとしての魅力も
色は「圧倒的にアースカラー」が流行。「サンドベージュ、ライトブラウン、テラコッタが基本色」で、カーキも含まれるという。「まずは土の色をベースに買い物を進めておくと、デニムやシャンブレーなどのブルーとも合うし、初夏に入って流行しそうな70年代テイストやフォークロアとの相性もいいので、間違いないと思います」と太鼓判を押す。
さらにベーシック、ノームコア(究極の普通)、エフォートレス……というファッションの大きな流れに対して「カラフルで大胆な個性の強いアイテムが登場している」といい、「大人は小物で投入」がおすすめという。「ゴールドやシルバーなどの地金を使った、構築的でアートっぽいジュエリー」や、「カラフルで大胆なデザインの大きめアクセサリー」をピックアップしたい。
◇編集長の個人買いは…
大平編集長をはじめとする同誌の編集者には、スタイリストの中山まりこさんのブランドで大人の女性から支持を得る「MADISON BLUE(マディソンブルー)」の新作が好評。ファッション業界でチョイスしている人も多く「あちこちでバッティングしまくりです」というほどのブームで、「シャツやジャケットなど、一見ベーシックなのに、着ただけで“こなれ感”が出る絶妙さが人気」と理由を挙げている。
また「シャツの進化形で、サイドにスリットが入った長めのシャツワンピース」にも注目している。「暖かくなるまでは下にニットを重ね着して、暖かくなったらそのまま一枚で着られる」といい、「スリットが気になる人は下にスカートやパンツを合わせるレイヤードも楽しめそう」とさまざまな着こなしが楽しめるアイテムだ。
さらに大平編集長が「私の個人買いは……」と明かしたのが、「パジャマ風のセットアップとスカジャン風のブルゾン」。「個人的には一番、はやらせたいダークホースです」とちゃめっ気たっぷりにコメントした。
<プロフィル>
大平洋子(おおひら・ようこ)。1992年、宝島社入社。「CUTiE(キューティ)」のファッション担当をへて、「SPRiNG(スプリング)」編集長に就任。その後「InRed(インレッド)」の創刊編集長をへて、2010年に「GLOW」の創刊編集長に就任。
*「GLOW」……2010年に創刊された40代の女性向けファッション誌。毎月28日発売。日本ABC協会による15年上半期(15年1~6月)の雑誌販売部数は16万2522部で、40代の女性向けファッション誌で首位を獲得している。最新号の16年2月号は「最高の運を引き寄せる!」と題して、風水師の李家幽竹(りのいえ・ゆうちく)さんが提案するファッションや、占師のイヴルルド遙華さんが提案するメークなどを紹介している。