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女優の栗山千明さんがナビゲーターとナレーターを務める特別番組「神秘の蝶アサギマダラ 2000キロを渡る旅」(OBS大分放送制作)が11日に放送される。番組では、全国を旅する蝶アサギマダラを1年にわたって追跡。栗山さんは「蝶(ちょう)ははかなく、羽根は繊細なイメージがありましたが、アサギマダラはそれ以上に生命力の強さを感じました」といい、「羽根をボロボロにしながら海を越えて旅をするアサギマダラに感動し、その神秘性にどんどん引かれていきました。アサギマダラが、その小さな体で人々の夢や思いを乗せて旅をしてくれるように感じ、愛おしく優しい気持ちがあふれました」と語っている。
アサギマダラは日本に広く分布する蝶。大きさ10センチほどで、寿命は4、5カ月といわれている。春から夏にかけて気温の上昇とともに日本列島を北上し、各地で卵を生みながら世代交代を重ね、秋には越冬のため再び南下し、その移動距離は1羽で1000キロを超えるという。今回番組では、アサギマダラはなぜこんなにも長い旅をするのか、広い海をどうやって渡っているのか、その行動範囲や生態に迫るほか、アサギマダラがつないだ人と人との物語も届ける。
栗山さんは「正直、ロケに合わせてアサギマダラに会うことができるのか心配していましたが、実際たくさんのアサギマダラに会うことができ、(調査のため羽根に印をする)マーキングの経験もできました」とコメント。また栗山さんは番組ロケで、アサギマダラの“休息地”とされる大分県の姫島や鹿児島県の喜界島を初めて訪れたといい、「自然にあふれ、とてもすてきなところでした。ぜひたくさんの方々にご覧いただきたいです」と話していた。
番組「神秘の蝶アサギマダラ 2000キロを渡る旅」は、TBS系27局で11日午前9時55分~同10時50分に放送される。