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少女マンガ誌「別冊フレンド」で連載中の人気少女マンガを原作に実写映画化した「黒崎くんの言いなりになんてならない」(月川翔監督)が27日から公開される。“黒悪魔”と“白王子”との間で揺れ動く女子高生の恋愛模様を、Sexy Zoneの中島健人さん、小松菜奈さん、千葉雄大さんらのキャストで描く。
赤羽由宇(小松さん)はさえない自分を変えるために転校デビューを果たし、初めての寮生活を送っている。副寮長の「黒悪魔」こと黒崎晴人(中島さん)に逆らったことで「絶対服従」を言い渡されたり、女子生徒の憧れの「白王子」こと白河タクミ(千葉さん)と初デートを楽しんだりする日々。2人の板ばさみになっているところへ、初めての親友の芦川芽衣子(高月彩良さん)が黒崎に恋をしていることを知り、応援に回る。しかし、超ドSな攻撃をする黒崎に優しい部分を見つけてしまい、自分の気持ちに迷いが生じて……という展開。
少々ドジ、だけど素直。そんな少女マンガらしい古典的なヒロインが主人公。180度違ったタイプの男子の間で気持ちが揺れ動く、というこれまた王道のストーリーが安心感をもたらしてくれる。寮生活、お姫様抱っこ、遊園地での観覧車デート、ピアノ連弾など、恋に恋する年代が憧れるシーンが満載だ。
「嫌い」が「好き」になる。これって、10代女子の特権かもしれない。学園中の王子よりも、自分だけにちょっかいを出す男子に弱い乙女の姿が可愛らしい。黒崎くんを演じる中島さんは、個性的なドSキャラでグイグイと迫ってくる。そこには、「気になる子に、つい嫌がらせのようなちょっかいを出してしまう」という、やはり10代男子の姿が見えてキュンとする。若い俳優たちが、さらりと演じているようでマンガを意識したような表情を作り、なかなかの熱演を見せてくれている。自分の本当の気持ちに気づく……その積み重ねで大人になっていくのですね。主題歌はSexy Zoneが担当している。27日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。今作の芽衣子役、高月彩良さんがカッコよかった。