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今週シネマ:27日公開の映画 「珍遊記」「女が眠る時」「黒崎くんの言いなりになんてならない」…

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。27日には、 1990年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された漫☆画太郎さんのギャグマンガを実写化した「珍遊記」(山口雄大監督)、アイドルグループ「Sexy Zone」の中島健人さんが主演したラブコメディー「黒崎くんの言いなりになんてならない」(月川翔監督)、「スモーク」(1995年)などで知られる香港の名匠ウェイン・ワン監督が、西島秀俊さんやビートたけしさんらを迎えて製作した「女が眠る時」、真冬の嵐“ブリザード”の中、決死の覚悟で生存者の救出に向かった米国沿岸警備隊の活躍が描かれる「ザ・ブリザード」(クレイグ・ギレスピー監督)が公開される。

 「珍遊記」は、「西遊記」をモチーフにした「珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-」が原作。同じくマンガ原作の「地獄甲子園」「魁!!クロマティ高校」で知られる山口監督がメガホンをとり、お笑いトリオ「鬼ケ島」のおおかわらさんとアニメ「おそ松さん」に携わる放送作家の松原秀さんが脚本を担当した。主演は「デスノート」のLや「デトロイト・メタル・シティ」のヨハネ・クラウザー2世(根岸崇一)といった数々のマンガキャラになり切ってきた松山ケンイチさんで、今作では坊主頭にパンツ一丁の主人公・山田太郎を熱演。僧の玄奘(げんじょう)役で倉科カナさん、オリジナルキャラの龍翔役で溝端淳平さんも出演し、ナンセンスなギャグが飛び交うドタバタ劇を繰り広げている。

 「黒崎くんの言いなりになんてならない」は、少女マンガ誌「別冊フレンド」で連載中の人気少女マンガを実写映画化した作品。さえない自分を変えるために転校デビューを果たし、初めての寮生活を送っている、少々ドジ、だけど素直な少女マンガらしい古典的ヒロインが、180度違ったタイプの異なる2人の男子の間で揺れ動くという王道のラブストーリーが展開する。中島さんがドSキャラの“黒悪魔”こと黒崎晴人、千葉雄大さんが女子生徒の憧れの“白王子”こと白河タクミを演じ、ヒロイン・赤羽由宇役に小松菜奈さんを起用。寮生活、お姫様抱っこ、遊園地での観覧車デート、ピアノ連弾など、恋に恋する年代が憧れるシーンが満載だ。主題歌はSexy Zoneが担当している。

 「女が眠る時」は、スペインの作家ハビエル・マリアスさんの短編小説が原作。海辺のリゾートホテルを舞台に、謎の年の差カップルに興味をそそられた小説家の男が、じわじわと狂気に陥っていくさまを描いている。たけしさんは、自作の映画以外での主演は12年ぶりで、若い女性が眠る無垢(むく)な姿にとりつかれた初老の男・佐原の異様さを、視線や立ち姿で表現。西島さん演じるスランプの小説家・健二は、少しずつ虚構の世界に入っていきながら、映画を導く人物で、妄想中に出くわす民宿のオヤジをリリー・フランキーさんが演じ、けむに巻かれる気分も味わえる。佐原が連れた若く美しい女性・美樹役で忽那汐里さん、健二の妻でやり手の編集者・綾役で小山田サユリさんも出演。

 「ザ・ブリザード」は、真冬の大西洋で実際に起きた大型タンカーの遭難事故とその救出劇が手に汗握る映像とともに楽しめる。1952年、米マサチューセッツ州ケープコッド沖で、補修したばかりの大型タンカーが最大級のブリザードに巻き込まれた。残った船体に生存者は32人。1等機関士のレイモンド・シーバート(ケイシー・アフレックさん)は、救助が来るまでの間、なんとか船体を持ちこたえさせようとする。そのころ、米国沿岸警備隊チャタム支局では、1等水兵のバーニー・ウェバー(クリス・パインさん)ら4人が、新任のダニエル・クラフ司令官(エリック・バナさん)の命令で、タンカーの救助に向かうことになる……というストーリーが展開する。

 そのほか27日は、米国の作家アンソニー・ドーアさんの短編が原作で、リリー・フランキーさんが15年ぶりに単独主演した「シェル・コレクター」(坪田義史監督)、1919年のトルコを舞台にした実話がベースで、俳優のラッセル・クロウさんが初監督と主演を務める映画「ディバイナー 戦禍に光を求めて」、特殊能力を悪用する「怪盗」と「ホームズ探偵学院」に通う探偵チーム「ミルキィホームズ」の攻防を描くアニメ「ミルキィホームズ」シリーズの劇場版「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ~逆襲のミルキィホームズ~」(森脇真琴総監督、桜井弘明監督)が公開される。

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