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南果歩:乳がん手術を告白 「まさか私が」

 女優の南果歩さんが17日、乳がんの手術を受けていたことを自身の公式ブログで発表した。夫で俳優の渡辺謙さんが早期の胃がんの治療を受けていた際に、自身も人間ドックを受けて判明したという。

 南さんは「BREAST CANCER」と題してブログを更新。乳がんの手術は11日に受けたといい、「ステージ1」という診断を受けた際には「まさか、私が」というのが正直な気持ちだったと明かし、「乳がんという現実を受け入れるのには時間が必要です」「当然、頭では分かっているはずなのに「命には限りがある」ということを、身をもって知る機会にもなりました」などと心境をつづった。

 ◇南果歩さんのブログ(原文のまま)

夫、渡辺謙の「王様と私」の舞台復帰に向けた沢山の励ましや応援を頂きましたことを心より感謝しております。ありがとうございました。私も3月11日にNYへと発ち、謙のサポートをする予定でした。

すでに報道でご存じの方もいらっしゃると思いますが、夫の入院時に安心材料のためにと 病院に泊まり込んでいる合間を縫い人間ドックを受けました。

その中で、精密検査の必要ありとの診断で再検査を重ねた結果、乳癌 ステージ1という最終診断がでました。「まさか、私が」これがその時の正直な気持ちです。

しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ、見つけて頂いた事が奇跡なんだと自分に言い聞かせドラマの収録を終えた後、病院に速やかに体制を取って頂き3月11日に手術を受けました。

しかし早期だったとは言っても、乳癌という病には病巣を取り除いただけでは済まないデリケートな問題を多分に含んでいることを、実際に自身が当事者になって初めて理解しました。

まだまだ乳癌という現実を受け入れるのには時間が必要です。当然、頭では分かっているはずなのに「命には限りがある」ということを、身をもって知る機会にもなりました。

皆さんもご自身で機会を作り検診を是非受けてください、大切な人を悲しませないためにも。 このことは私なりに、これからも発信し続けたいと思っています。

ドラマ「スペシャリスト」の最終回放送が無事終わった段階で、自分の言葉で皆様にお伝えしようと思っておりました。報道が先行し、ご心配をおかけしましたことをお許しください。

私の助言から人間ドックを受けたことで謙の命を救ったのではなく、私の方こそ謙の病から救われた命です。精神的に辛い局面も「果歩の全てを一生愛す」その言葉が支えになりました。

今は、4月から始まる舞台「パーマ屋スミレ」の稽古開始までに、心も身体も快復させることに専念したいと思っています。家族や友人達が差し伸べてくれている温かい手に素直に感謝し神様が決めた寿命まで、ピンクリボンを胸に、命燃やして熱く生きたいと心から思っています。

        2016年3月17日 南 果歩

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