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女優の多部未華子さんの主演映画「あやしい彼女」(水田伸生監督)が4月1日に公開される。今作は倍賞美津子さんが演じる73歳の毒舌おばあちゃん・カツが、ひょんなことから多部さん演じる20歳の女性に若返り、髪形や洋服、さらに名前も節子と変え、歌手デビューのチャンスをつかむ……というストーリー。撮影前に3カ月間、音楽の特訓を受けたという多部さんが歌う60年代の名曲の数々や鮮やかな70年代ファッションが全編を彩り、大いに笑って、最後はほろりとさせられるコメディー映画の良作だ。ヒロインを演じた多部さんに、ファッションや健康、美容のこだわりについて聞いた。
◇どのシーンにも映えるビビットな色合いの衣装
多部さんは、「あやしい彼女」の中で70年代のビビットな色合いのファッションで登場する。パンツルックやワンピースなど、何変化か数え切れないほどのさまざまなパターンのファッションも映画の見どころの一つだ。中でも、多部さん自身は「水色のワンピースに黄色いカーディガンを羽織っているスタイルが好きです」とお気に入りの組み合わせについて語る。
劇中で着た衣装について、「撮影中もすごく可愛いなと思っていたのですが、出来上がった映画を見てもどのシーンも映える衣装で、(ファッション的には)すごく大成功だなと思っています」とうれしそうに語る。
着るのに少し勇気がいりそうな柄×柄のパターンもあったが……。「でも、今着ていても違和感がないようなコーディネートでしたし、時代とかけ離れたファッションセンスではないので、楽しんで見られるのではないかなと思います」と劇中ファッションの見どころを紹介する。
劇中で着たようなレトロファッションは「すてきだなとは思いましたが、これでレトロなものに目覚めたということはないです(笑い)」と言い、今、自身のファッションについては、「楽な服が多いですね。でも最近、黒とかシンプルで長く着られるものをついつい選びがちです」とシンプルなものを好んで着ているという。
◇塩風呂や水素風呂を楽しむ
多部さんが美容と健康でいつも心掛けていることは「よく寝ることですね。10時間くらいは寝ている気がします」と睡眠を大事にしている。「(1回眠ると)起きない」という熟睡タイプのようだ。
また、最近こだわっていることは「入浴剤にこだわっています。塩を入れたり、今はやっている水素を入れたり、普通に目で楽しめるもの、色がいいなどそういった部分で楽しんだりしています」とさまざまな入浴剤でお風呂タイムを楽しんでいる。
入浴時間は「もともとすごく短いので、長くなったといっても30分くらいなんです(笑い)。でも最近は長めですね」とリラックスタイムになっているようだ。
次回は、主演映画「あやしい彼女」の撮影秘話や女優の仕事について聞く。
<プロフィル>
1989年生まれ、東京都出身。2005年の映画「HINOKIO」(秋山貴彦監督)のオーディションで1000人の中からメインキャストに抜てきされる。同年に公開された「青空のゆくえ」(長澤雅彦監督)とともに、第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞。本格的な連続ドラマ出演となった07年の「山田太郎ものがたり」(TBS系)ではテンションの高いヒロインを熱演し、コメディエンヌとしての才能も発揮。演技の幅を広げ、その後も映画やドラマ、舞台、CMとさまざまなジャンルで活躍、舞台「農業少女」で第18回読売演劇大賞・優秀女優賞杉村春子賞を受賞した。主な映画出演作に「夜のピクニック」(06年、長澤雅彦監督)、「君に届け」(10年、熊澤尚人監督)、「映画 深夜食堂」(15年、松岡錠司監督)、「ピース オブ ケイク」(15年、田口トモロヲ監督)など。