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注目映画紹介:「女子高」 AKB48・峯岸みなみ初主演 若手俳優陣の演技に注目の新感覚青春ミステリー

 アイドルグループ「AKB48」の峯岸みなみさんの初主演映画「女子高」(山本浩貴監督)が9日に公開される。映画は、同じ女子高で仲が良かった6人組が、卒業から7年後に廃校となった母校で同窓会を開く。その最中に殺人事件が起こり、6人は謎を解き明かしていくというミステリー。7年前に死んだはずの同級生から「犯人は誰だ?」というメールが届き、現在と過去の事件がからみ合いながら物語が展開していく。特撮ドラマ「仮面ライダーオーズ/OOO」などに出演した高田里穂さんやモデルの泉はるさん、中山絵梨奈さん、北山詩織さん、寒川綾奈さん、潮美華さん、冨手麻妙さん、阿部亮平さん、風間トオルさんらも出演している。

 高橋香月(峯岸さん)ら高校の同級生6人は、同窓会を開くため、廃校となった母校に深夜集まった。卒業以来7年ぶりに再会し、思い出話で盛り上がっていると、突然、教室の電気が消えて一発の銃声がとどろく。明かりがつくと同級生の1人が胸から血を流し倒れていた。混乱する中で全員の携帯電話に、7年前に死んだ「白川夏美」から「犯人は誰だ?」というメールが送られてくる。香月たちは、学生時代のある出来事が関係していることに気付き、7年前の記憶を頼りに事件を解決しようとするが……というストーリー。

 普段はバラエティーに出演して笑顔を振りまいている印象の強い峯岸さんだが、今作では笑顔を封印し、シリアスな顔やパニックに陥っている演技など新たな表情で楽しませてくれる。フレッシュなキャストがそろう中、重要人物の転校生・橘美冬を演じる高田さんがミステリアスに存在感を発揮するなど、若手俳優陣の演技合戦にも注目だ。現在と過去が交錯しながらひもとかれていくストーリーは、もう少しテンポを速めたほうが衝撃は強まった気はするが、総じて意外性があり、うならされた。青春時代を懐かしみながら謎を解くという新感覚なホラーは興味深い。9日からシネマート新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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