初の著書「実録山田」の発売記念イベントを前に会見した山田孝之さん
俳優の山田孝之さんが30日、全国15カ所で行ってきた初の著書「実録山田」(ワニブックス)の発売記念イベントの最終日を東京都内の書店で開催。「激押し! 行商列島24時」と題して全国で約7000人のファンと交流してきた山田さんはイベントを前に取材に応じ、ファンからの”むちゃ振り”に困惑したエピソードを明かしつつ、「やって良かった。短い時間でどんな質問されるのかと試されていた」と振り返った。
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これまでファンと「1対1で話す機会は全くなかった」という山田さんは、今回の「激押し! 行商列島24時」を「1人でも多くの人に見てもらたいから、全国を回ることが一番ではと思って」自ら提案。沖縄から北海道まで全国15カ所でファンと交流した。
「話していると、主に出演作品の続編を期待する声が多かった。あとはモノマネやあだ名をつけることをお願いされたけど拒否した」という山田さん。他にも「『好きって言って!』と言われて、『好きは言えないだろ!』と返したら『ケチ!』と切れらたりした」、「『にらんでください』と言われることも……。本を買ってくれた人をにらめないでしょ」と困惑のエピソードも明かしていた。
「実録山田」は、自身の身に起こった出来事などをつづった随筆集で、“百獣の王”ことタレントの武井壮さんと「人類の弱点」について語る「対話」も収録。内容について山田さんは「投げつけたくなる本です」と明かしつつ、「『なんだよこれ!』と投げ出したら何でも簡単だけど、『んー』と思いながらも読んでもらえる精神修行できるような本にしようと思った」と説明。
さらに、「『インセプション』(クリストファー・ノーラン監督、2010年)という映画が大好きで、どれが現実かわからなくなるような、そのすごくくだらないバージョンを作ろうと思った。本を読みながら一生懸命ついてくる人を振り払うつもりで書いた」とコンセプトを明かした。
3月12日の発売から2度の重版がかかり、現在は約5万5000部を突破。山田さんは「本やCDなど物が売れない時代というのは聞いていたけど、どれくらいが売れているラインか知らなかった」、「(部数が)多いのか少ないのかわからないですが、内容がこれなので充分じゃないかと……」と控えめにコメント。次回作については「同じことやってもつまらない。小説を書くなら台本を書いて映画作った方がいいと思う。面白いこと考えついたらやります。もっとページ数少なめがいいな」と意欲を見せていた。
「実録山田」は四六判、266ページ、1300円(税抜き)で発売中。
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