「ウルトラ・ミュージック・フェスティバル2016」の来場者
世界最大級の音楽フェス「ULTRA MUSIC FESTIVAL(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル)2016」が3月に米国マイアミで開催された。同フェスは、世界中から音楽、ファッション、トレンドに敏感な人々が集まることで知られ、毎年、来場者のファッションにも注目が集まっている。スタイリストの小倉正裕さんは、昨年に比べ、スニーカーやジョガーパンツ、ヨガパンツなどスポーツウエアを取り入れた「アスレジャーファッション」が「増えてきており、柄やカラーをブラックコーデにうまく取り入れている人が多かった印象」と解説。同フェスの来場者ファッションを取り上げる。
「アスレジャー」は、「アスレチック(運動競技)」と「レジャー(余暇)」を組み合わせた造語。ジムで運動をするようなスポーツウエアを普段着に取り入れたスタイルで、ノームコアに代わるトレンドだ。
今年の同フェスでは、アスレジャーのほか、アメリカンスポーティースタイルも目立ち、いずれも足元はコンバースなどのローテクスニーカーが台頭。小倉さんによると、ソックスはロング丈、ショート丈、カラフルな物、柄物などバリエーションが多く、ファッションのポイントにして個性を出していたのが特徴という。
また、チェックパンツ、ライダースジャケット、ブーツ、ローテクスニーカーを使い、ロックやパンクの要素を取り入れたコーディネートも見られたほか、「昨年までのオールブラックコーデの反動なのか、柄物アイテムをちょっと派手に着こなす人が多く、ブラックコーデの中にカラーを少し取り入れる人がおしゃれで目立っていました」と話している。
小物は、昨年、一昨年に流行したヘッドアクセサリーが減少。「特に花冠はほぼ見られなかった」といい、「その反面、首元のおしゃれが目立ち、バンダナを使用したり、チョーカーをパンクっぽく取り入れたり」していたという。一方、昨年多かったウエストポーチ着用率は今年も「特に高かった」としている。
同フェスは2014年に日本初上陸。今年は「ULTRA JAPAN 2016」と題して、東京・お台場の特設会場「TOKYO ODAIBA ULTRA PARK」で9月17~19日に開催される。