あなたにおすすめ
東京国際映画祭:綾瀬はるか、井上真央、米倉涼子がドレスアップ 芳根京子は振り袖、水原希子、河合優実、菊地凛子も
今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。1日にはマーベル・コミックの異色のヒーローが大暴れする「デッドプール」(ティム・ミラー監督)が公開された。4日には「ごくせん」「デカワンコ」などで知られる森本梢子さんの人気マンガを綾瀬はるかさん主演で実写化した映画「高台家(こうだいけ)の人々」(土方政人監督)、ダンス・ボーカルグループ「EXILE」「三代目 J Soul Brothers」のメンバー、岩田剛典さんと、女優の高畑充希さんの映画初主演、初共演作となる「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」(三木康一郎監督)、俳優の玉木宏さん主演の「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」(和泉聖治監督)が公開される。
「高台家の人々」は、綾瀬さんが演じるスケールの大きな妄想が趣味の女性会社員・木絵と、斎藤工さんが演じる人の心が読める能力を持つイケメンでエリートサラリーマンの光正の恋模様を、光正の家族も巻き込んだ騒動をコミカルに描く。綾瀬さん、斎藤さんのほか、高台家の面々を水原希子さん、間宮祥太朗さん、大地真央さん、市村正親さんが演じる。テレパシー能力を持ったイケメンとヒロインのラブコメが展開していくが、綾瀬さん演じる木絵が繰り出す妄想の破壊力がとてつもない。木絵の上司役で妄想世界にも登場するお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さんが演じるキャラクターが秀逸で、油断していると思わず声を出して笑ってしまいそうになる。綾瀬さんのキュートなコメディエンヌぶりに時間を忘れて夢中になること必至だ。
「デッドプール」は、毒舌キャラと仰天のアクションシーンが留飲を下げる刺激的なエンターテインメント作。がん治療が災いし、マスクを付けて戦わざるを得なくなった斬新なヒーロー=デッドプールは傍若無人で、徹底的にアンチヒーローを決め込みながらも、手でハートマークを作ったり、手すりに腰かけ足をブラブラさせたりと、やることがなかなかおちゃめな、決して憎めないキャラだ。そんな彼を戦いに駆り立たせるものが“恋人への愛”というのも胸キュンとさせられる。主演は「[リミット]」(2010年)や「黄金のアデーレ 名画の帰還」(15年)などで知られるライアン・レイノルズさん。以前にデッドプール役を務めた「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(09年)での評判こそイマイチだったものの、今回はプロデューサーも兼任し、作品を完成させた。
「植物図鑑」は、「図書館戦争」シリーズや「阪急電車」などの著書で知られる有川浩さんの同名小説が原作。不動産会社で働く河野さやか(高畑さん)は、冬のある夜、アパートの前で倒れていた「樹(いつき)」と名乗る青年(岩田さん)に、一夜の宿を提供する。それをきっかけに、「半年間」という期限付きで同居生活を始める2人。名字も明かさず、野草に詳しいという以外は謎の樹だったが、家事全般を引き受け、週末ごとに河原や土手での野草刈りに連れて行ってくれる彼との生活は、さやかの味気なかった毎日を、徐々に張り合いのあるものに変えていく。しかし「半年」の期限は容赦なく迫ってきて……と展開する。原作は有川作品の中でも「胸キュン度が最も高い」と評判で、存分に胸を締め付けられるピュアなラブストーリーに仕上がっている。
「探偵ミタライの事件簿」は、小説家・島田荘司さんの推理小説「天才探偵・御手洗潔シリーズ」が原作。天才的な頭脳で数々の難事件を解決してきた脳科学者の御手洗潔を玉木さん、映画オリジナルのキャラクターを広瀬アリスさんが演じるほか、石田ひかりさん、小倉久寛さん、要潤さん、谷村美月さん、吉田栄作さんが出演。「相棒シリーズ」などの和泉監督がメガホンをとった。御手洗はある日、大学まで訪ねてきた出版社の女性編集者の小川みゆき(広瀬さん)から、瀬戸内海に浮かぶ小さな島に、身元不明の死体が半年間で6体流れ着くという難事件の話を聞く。興味を持った御手洗は現地に飛ぶと、福山で捨てられた死体が瀬戸内の複雑な海流でこの入江に流れ着いたことを突き止め、福山へと移動。すると、外国人女性の変死体が発見されるなど奇妙な事件が連続して発生し……というストーリーだ。
そのほか4日には、マンガ家の蛭子能収さんが長編映画で初主演し、柳楽優弥さん、トリンドル玲奈さん、安田顕さん、「NGT48」の北原里英さんら豪華キャストが集結した「任侠野郎」(徳永清孝監督)が公開される。