映画「白鳥麗子でございます! THE MOVIE」で主演し取材に応じた河北麻友子さん
女優の河北麻友子さんが主演する映画「白鳥麗子でございます! THE MOVIE」(久万真路監督)が11日、公開された。人気マンガが原作で、三代目となる白鳥麗子を演じ、「麗子さんにかなり共感できる部分が多くて、気持ちがめちゃめちゃ分かる!」と話す河北さんに麗子役や麗子のファッションについて聞いた。
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◇70%は白鳥麗子? 「近いものある」
映画は、鈴木由美子さんのマンガが原作。お嬢様で高飛車ながら奥手で世間知らずの主人公・白鳥麗子が、子供の頃から思いを寄せる秋本哲也に対し素直になれない……というラブコメディー。これまで鈴木保奈美さん、松雪泰子さんが麗子を演じ、河北さんが主演する連続ドラマが今年1月から放送された。ドラマ、映画ともに哲也を東海エリア発の男性10人組ユニット「BOYS AND MEN」(ボイメン)の水野勝さんが演じた。
水野さんに「いつも麗子でいてくれた」と言われ、久万監督にも「麗子さんが70%入っている」と評された河北さん。自身も「たぶん、もともと近いものがあるんです。かなり共感できる部分が多くて、麗子さんの気持ちがめちゃめちゃ分かる!」といい、自他共に認めるハマリ役だ。そのハマリ具合は、映画のクライマックスシーンの演出を、麗子の心情に合わないという理由で、監督に直訴して変更したほど。
しかし麗子の代名詞である「おーほほほほほほ!」という高笑いには苦労したよう。当初は「恥ずかしかった」といい、「久万監督から『練習しなくちゃいけないね。10パターン用意してきて』と言われました」と振り返る。繰り返し練習をすることで吹っ切れたといい、「心からできたのはクランクインしてからですね。慣れてきたら気持ちよくなりました」とにっこり。作品では麗子の感情によって高笑いを使い分けている。
原作が1700万部を誇る人気作であることや、過去のドラマもヒットしたことから「原作と、ドラマどっちに“寄せたら”いいのか……」と悩むこともあったが、最後の実写化から約20年が経過していることもあり、「まったく新しい白鳥麗子でもいいのかな。気楽に自分らしくやれれば」という気持ちで演じたという。その言葉通り、イマドキの19歳らしい、明るくキュートな白鳥麗子像ができあがった。
◇麗子のファッションルールは
女性ファッション誌「ViVi(ヴィヴィ)」(講談社)のレギュラーモデルも務める河北さん。次から次へと変わる麗子の衣装にもこだわった。麗子のファッションルールを「黒は着ない」ことだといい、シーンに合わせて洋服だけでなく帽子や靴、バッグ、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、ショールなどの小物をスタッフと相談してセレクト。ポスター撮影の時は、服とヘッドアクセサリー、ネックレス、イヤリングなどのアイテムを「全部花柄にしたんです。統一させたら可愛いかなって思って」と明かす。
また劇中には麗子がウエディングドレスを着るシーンもある。「何着かの中から、パッと見て『これだ!』と思いました。(スタッフの)みんなも同じで全員一致で決まりました」と振り返る。ドレスはビスチェタイプで、スカートがふんわりしたデザイン。「麗子は(最先端の)おしゃれというより、王道。少女マンガチックな“キュッボン”という、女の子らしいけど上品で……、大人っぽすぎないデザイン」を選び、手袋やヘッドアクセサリーで「大人っぽい感じを出しました」と自信を見せる。
河北さんは、映画の魅力を「(ドラマより)スケールアップして、一段と麗子様がパワーアップしています。キュンキュンしやすいです」とアピール。今後、マンガの実写化作品に出演する機会があったらどんな役を演じてみたいかと聞かれると「白鳥麗子と真逆の地味な役をやりたいですね」と言いつつ、「『NARUTO』が好きなので……。登場回数で言うと(ヒロインの)サクラですね。……あんまり地味じゃないですね」と話し、照れ笑いを見せていた。
<プロフィル>
かわきた・まゆこ。1991年11月28日生まれ。米国ニューヨーク出身。2003年に第9回全日本国民的美少女コンテストでグランプリとマルチメディア賞をダブル受賞して芸能界入り。現在、情報バラエティー番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)や、ビューティー番組「BeauTV ~VOCE」(テレビ朝日系)などにレギュラー出演している。
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