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7月スタートする夏ドラマ。さまざまな愛の形が描かれる作品が続々。フジ月9は桐谷美玲さんと旬なイケメンたちとのさわやかなラブコメで、TBSは「半沢直樹」の伊與田英徳プロデューサーが武井咲さんと滝沢秀明さんで“禁断愛”、長谷川京子さんは危うい主婦の恋を演じる。尾野真千子さんは「家政婦のミタ」の遊川和彦さん脚本で「特別養子縁組」がテーマの作品、安田成美さんも“親子”の愛をテーマにした作品に挑む。
◇「好きな人がいること」桐谷美玲とイケメン3兄弟が同じ屋根の下…
今期のフジテレビの“月9”ドラマは、女優の桐谷美玲さんが月9初主演となる「好きな人がいること」(フジテレビ系月曜9時、7月11日スタート)だ。海辺のレストランを舞台に、ケーキ作りに人生をささげてきたパティシエ櫻井美咲が、高校時代の初恋の人・柴崎千秋(三浦翔平さん)が経営する湘南のレストランで住み込みのバイトを始めることになり、天才シェフ次男、夏向(山崎賢人さん)、シェフ志望のプレイボーイの三男、冬真(野村周平さん)のイケメン3兄弟と同じ屋根の下で暮らすことになる……というラブコメディー。
ヒロイン美咲役の桐谷さんと、次男の夏向役の山崎さんは大ヒットした映画「ヒロイン失格」に続く共演、長男・千秋の三浦さんはドラマ「ダメな私に恋してください」や映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」、三男・冬真の野村さんは映画「ちはやふる」や月9ドラマ「恋仲」と、少女マンガ原作のドラマや話題の恋愛ドラマで活躍する、まさに旬の4人だ。仕事で恋を忘れかけていたヒロインが、海辺のシェアハウスで、王子様にプレイボーイ、嫌みや皮肉ばかりの天敵のイケメン兄弟に囲まれて展開するひと夏の恋模様に、キュンキュンすること間違いないだろう。
◇「せいせいするほど、愛してる」武井咲・タッキーの禁断愛
武井咲さん主演の「せいせいするほど、愛してる」(TBS系火曜午後10時、7月12日スタート)は、月刊少女マンガ誌「プチコミック」(小学館)で連載された北川みゆきさんの同名マンガが原作。ある企業の広報部で働く主人公・栗原未亜(武井さん)は、副社長の三好海里(滝沢秀明さん)と恋に落ちる。しかし三好は既に妻を持つ立場だった……という禁断のラブストーリー。
人気ドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などの伊與田英徳プロデューサーが、同局の連続ドラマに初主演の武井さんと、松嶋菜々子さんとの禁断の愛を演じ、最高視聴率29.5%を記録した「魔女の条件」の滝沢さんにオファーした大人ラブストーリー。ファンションブランドのティファニーやジミーチュウとのコラボも決定しており、華やかな業界を舞台に、出演者のファッションにも注目だ。
◇「ふれなばおちん」 長谷川京子が危うい恋に落ちるアラフォー主婦
長谷川京子さんが夫以外の男性と甘く切ない恋に落ちるアラフォー主婦を演じる「ふれなばおちん」(NHK・BSプレミアム毎週火曜11時15分、6月28日スタート)。ドラマ化された「斉藤さん」で知られる小田ゆうあさんのマンガが原作。社宅で暮らす主婦の上条夏(長谷川さん)が、夫と息子を残して、恋人と駆け落ちした友人の小牧莉絵(戸田菜穂さん)から、女として充実した時間を送っているという話を聞く。そんな時、階下に若い男・佐伯龍(成田凌さん)が引っ越してきて、夏の心がざわめき始める……というストーリー。
主演の長谷川さんは「母だって、妻だって、女なのだ。そんなことをふと思う機会が多くなっていた。そんな時にいただいたお話です」と明かす。「失恋ショコラティエ」「アンダーウェア」(ともにフジテレビ系)などの安達奈緒子さんの脚本で、「触れられただけで、恋に落ちてしまう、危うい心情にいる女性」の“純愛”ドラマがどう描かれるのか。
◇「はじめまして、愛しています。」 「ミタ」遊川和彦氏が“家族愛”描く
尾野真千子さん主演の「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系木曜午後9時、7月14日スタート)は「特別養子縁組」をテーマにしたヒューマンドラマ。ピアノの国際コンクールを目前に控えるピアニストの梅田美奈(尾野さん)と夫の信次(江口洋介さん)が、親から虐待された男の子と出会い、本当の家族を目指そうとする。
視聴率40%を記録したドラマ「家政婦のミタ」の遊川和彦さんが、今回は「特別養子縁組」という、血のつながらない他人同士が“本当の家族”として認められる実在の戸籍制度をテーマに選んだ。対象となる子供は6歳まで、親になることを望む夫婦は6カ月以上に及ぶ試験期間を課せられ、さまざまな条件を審査されるといい、尾野さんと江口さん演じる夫婦の6カ月の奮闘が描かれる。
◇「朝が来る」 安田成美“育ての母”、川島海荷“産みの母”に
安田成美さんが16年ぶりの連ドラ主演となる「朝が来る」(東海テレビ・フジテレビ系土曜午後11時40分、放送中)も「特別養子縁組」がテーマ。安田さんが演じている佐都子は同い年の夫清和(田中直樹さん)との間に、子供を授からず、2年の不妊治療の末断念し、養子を迎えて朝斗と名付けて育てていた。6年がたち、川島さん演じるなぞの女が朝斗の実母「片倉ひかり」を名乗り、「子供を返してくれ」と迫る……という“オトナの土ドラ”第2弾。
直木賞作家・辻村深月さんの小説が原作で、夫の不妊症、特別養子縁組など、タブー視されがちな問題をリアルに描くヒューマンストーリーで、5人組ガールズユニット「9nine(ナイン)」から脱退し、女優業に専念することを発表した清純派の川島海荷さんが、人生初の金髪姿で新境地に挑む姿や、「昼ドラ」で知られる東海テレビが「育ての母」「産みの母」の心情をどのように描くのかも見どころだ。