ツアー最終公演のステージで7月に結婚することを発表したflumpoolの山村隆太さん カメラ:古渓一道
ロックバンド「flumpool」のボーカルの山村隆太さん(31)が26日、全国ツアー「flumpool 7th tour 2016『WHAT ABOUT EGGS?』」の東京国際フォーラムホールA(東京都千代田区)で開催された最終公演のステージ上で7月に結婚することを発表した。
アンコールのMCで山村さんは「一つ報告があって、プライベートなことなので、この場を借りて言おうか悩んだけれど……」と前置きした上で、会場がどよめく中、「来月、入籍します」と結婚する意志を、ステージ上で自らファンに直接伝えた。お相手は高校時代から交際しているという一般女性。山村さんが自分の素直な気持ちを堂々と伝えると、会場からは割れんばかりの拍手と、「おめでとう!!」などの祝福の言葉がかけられ、山村さんは感無量の表情で、アンコールのラストの曲「花になれ」を披露した。
ライブ本編は、アルバムのリード曲で、バンドの新機軸となるロックナンバー「解放区」からスタート。山村さんが「会いたかったぜ、東京!」とあおると、詰めかけた観衆も一気にヒートアップ。「夏よ止めないで ~You’re Romantic~」などの楽曲で序盤から会場は盛り上がりを見せた。
MCでは、「今日は大切な日」と山村さんが感慨深げに語ると、ギターの阪井一生さんは「楽しんでますか!」とさらに観客を盛り上げ、ベースの尼川元気さんは「いいツアーだったよ、さみしいな」とファイナルを迎えた思いを語った。
7曲目の「絶体絶命!!!」の前には突然ステージに紗幕が下され、プロジェクションによる大胆な演出で文字が映し出され楽曲がスタートした。
2度目のMCではツアー全公演を振り返って各地の思い出を語り合い、メンバー同士の楽しい掛け合いが繰り広げられた。ライブも後半戦が再開されるとドラムの小倉誠司さんが、パワフルに「東京!!」と何度もあおり、それに観客も大歓声で応える。
ライブも終盤戦を迎えると、インディーズ時代からライブで演奏している曲「Hydrangea」を披露するなど新旧のファンを沸かせる。山村さんが「行こうぜ東京!!」というかけ声とともに夏のナンバー「夏Dive」を、その勢いをかってEDMサウンドを取り入れた「World beats」では、観客が一斉にタオルを回し、紙吹雪とともに大歓声が会場全体を包みライブ本編が終了した。
鳴り止まない手拍子を受けて、Tシャツ姿のメンバーが再びステージに登場すると、大きな拍手が巻き起こり、「星に願いを」などの名曲を披露すると、再び会場の熱気は最高潮に達した。ライブを終え、ステージを笑顔で去っていくメンバーには最後まで大きな拍手が送られ、全国14都市22公演で5万人を動員したツアーは幕を閉じた。
アンコール終了後には、2年ぶりとなるファンクラブ限定ツアーが決定したことも発表された。全9公演中8公演は全国各地のライブハウスで行われ、最終公演は12月22日に千葉・舞浜アンフィシアターで開催される。さらに今夏は「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2016」「SUMMER SONIC 2016」「SWEET LOVE SHOWER 2016」といった夏フェス出演に加え、7月9日には台湾公演、7月23日にはシンガポール公演の開催も決定している。