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女優の桐谷美玲さん主演の“月9”ドラマ「好きな人がいること」(フジテレビ系、月曜午後9時)のセット見学ツアーが3日、同局の湾岸スタジオ(東京都江東区)で行われ、桐谷さん演じる主人公・櫻井美咲が、山崎賢人さんらイケメン3兄弟とひと夏を過ごすことになった柴崎家と海辺のレストランのセットが公開された。「とにかくおしゃれがキーワード」とポイントを語るセットデザイン担当の安部彩さんに、話題のセットを紹介してもらった。
ドラマは、海辺のレストランを舞台に、ケーキ作りに人生を捧げてきた美咲が、高校時代の初恋の人・柴崎千秋(三浦翔平さん)が経営する湘南のレストランで住み込みのバイトを始めることになり、天才シェフの次男・夏向(山崎さん)、シェフ志望でプレイボーイの三男・冬真(野村周平さん)のイケメン3兄弟と同じ屋根の下で暮らすことになる……というラブコメディー。
◇おしゃれなリノベ一軒家には温かみも
公開された柴崎家はリノベーションした4DKの一軒家で、1階には4人が集まる大きなリビングと、美咲、千秋の部屋、2階には夏向、冬真の部屋があるという設定。安部さんは「みんなが憧れるようなおしゃれな暮らしで、でもどこかに温かみがほしいということだったので、古民家的な木のつくりを残して作っていった」と説明。
リビングは「おしゃれで全員をかっこよく見せる」がコンセプトで、白い壁に柱や大きな梁(はり)などをむき出しにしたデザインで温かな“古民家空間”を表現。中央には大きな木製の机とブルーのソファを配置したり、流木で作ったランプや木製のインテリアなどを並べたりしておしゃれさも加えた。
◇美咲の部屋は「おしゃれすぎず、ダサすぎず」
千秋の部屋は白を基調に本棚、机、ベッドなどを配置したシンプルなデザイン。「レストランプロデューサーで、“王子様”、クールな千秋に“愛されキャラ”を加えたい」ということで、部屋にはさまざまなスター・ウォーズのグッズも飾った。「私たちの裏設定で実はすごい映画オタクでスター・ウォーズの話になると止まらなくなるっていうのがあって。(劇中では)全く触れないんですが(笑い)」と小ネタも明かしてくれた。
同じく1階の美咲の部屋は元は物置になっていたが、ホームステイするようになり、「だんだんと女の子らしい部屋になっている」という感じを出したといい、ベッドや机などの中に、こたつなど普段使わない家具や小物も置かれている。また、主人公ということで感情移入できるよう、「おしゃれすぎず、ダサすぎず、間を取った」デザインにしたといい、美咲は“ケーキ愛”が強いキャラクターであることから、ベッド横にはケーキの小物などもある。
2階の夏向の部屋は、クールな夏向のイメージを出すため、「あまりごちゃごちゃ飾りたくない。ただ、少年らしさを出したいということで、“屋根裏部屋”のイメージを出した」といい、サーフィングッズや音楽CDなど趣味のアイテムなども並べ、「いかに山崎賢人がかっこよく見えるかをテーマに作った」と説明。
◇海辺のレストランは「とにかくおしゃれ」
また、海辺のレストランは「とにかくおしゃれで、みんながこんなところで働きたいと思うようなレストランにしたい」「アットホームな感じもほしい」とプロデューサーや監督から注文があったといい、店内は白い壁にブルーのタイルを使い、さわやかな感じを表現。店内中央に大きなキッチンを置き、その周りにテーブルを配置したデザインを採用した。また、手作りのピザ窯やテーブルなどを置くことで「愛着のわくテースト」も加えたという。
安部さんは「とにかく“おしゃれ”がキーワード」と今回のセットについてアピールし、「“おしゃれ”も男性が思うおしゃれと女性が思うおしゃれとでは隔たりがあって、例えば、木材1個とっても女性だとシャビーシックみたいな“ペンキのはがれ”的なものが『可愛い、おしゃれ』と思うけど、男性からすると木そのままのほうがおしゃれだったりする。そういう部分を気をつけて“おしゃれ”を追求した」と苦労も語っていた。