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2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主人公の井伊直虎を演じる女優の柴咲コウさんが、直虎の命日とされる26日、浜松市にある井伊家の菩提(ぼだい)寺「龍潭寺(りょうたんじ)」を訪れ、井伊家の墓参りをした。墓参り後に会見した柴咲さんは、女性が主演し、女性がプロデューサーを務める同作に厳しい目が注がれるかもしれないと示唆し「それもすべて肥やしにして、本来の負けず嫌いを発揮したい。頑張ります」と力強く語った。
柴咲さんが井伊家の墓を訪れるのは昨年11月ごろに続き、2度目。今回は墓前で「信念と覚悟、真心の愛をもって務めさせていただきますと報告しました」と語り、「すがすがしい場所。時間が許す限り、またお参りに来たい」と話した。浜松については「朗らかな印象。盛大に応援していただけるように、自分たちがまず盛り上がって、丁寧に撮影したい。うなぎを食べたいですね」と笑顔を見せた。
また直虎が生きた時代について「女性が生きづらい世の中だったと思う」といい、「現代においても女性が生きやすいかというと、そうでない部分もたくさんある。今を生きている女性の応援にもなると思う。また男女にこだわらず、人間として、どういった望み、信念をもって邁進(まいしん)していくかというところをきちんと描きたい」とコメント。「真心と真実の愛を絶やさないように1カット、1カット愛情を込めて撮影したい」と意気込んだ。
ドラマは、激動の戦国時代に男の名を名乗り、井伊家の家督を継ぎ“おんな城主”となった女性・井伊直虎の生涯を描く。主人公・直虎は、幕末の大老・井伊直弼の先祖で、徳川家康の重臣・井伊直政の養母。井伊家当主・井伊直盛の一人娘として生まれるが、戦のたびに当主を殺され、男の名で家督を継ぎ、駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川と三つの大国が虎視眈々(たんたん)と領地を狙う中、己の知恵と勇気を頼りに、仲間と力を合わせて国を治め、幼い世継ぎの命を守ってたくましく生き延びていく。
オリジナル作品で、脚本は「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」「JIN-仁-」「とんび」「天皇の料理番」などの森下佳子さんが担当する。放送はNHK総合ほかで17年1月8日から。