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君島十和子:“奇跡の50歳”が伝授する「キレイのルール3カ条」

 美容家の君島十和子さん(50)が、ライフスタイル本「十和子道」(集英社)を発売した。変わらぬ美貌とスタイルで「奇跡の50歳」とも称される君島さんに、日ごろから心がけている「キレイのルール3カ条」を聞いた。

 「十和子道」は、君島さんの美しさの裏側にある“日々の暮らし”に密着。妻、母、主婦、会社経営の4役をこなし、多忙な日々を送る君島さんが、ふだん実践している掃除術や時短レシピ、愛用の便利グッズなどを紹介している。自宅リビングやキッチン、冷蔵庫とトイレ棚の収納まで公開しており、ホームウエアなど着用しているものはすべて私服。「隠すことも飾ることもない、あられもない私がすべて詰まっています(笑い)」と自身が語るほど、君島さんの素顔に迫った内容で、夫・誉幸さんとの結婚生活や子育てについても語っている。1600円(税抜き)。

 ◇50代のキレイとは?「外見を磨くだけではとても追いつかない」

 白のノースリーブブラウスに、黒のタイとフレアスカートを合わせた愛らしいファッションで取材に応じた君島さん。細いウエストに手足はすらりと長く、肌は透けるように白くてなめらか。トレードマークのロングヘアも美しく艶やかだ。

 さぞや時間とお金をかけて日夜、エステ通いやヘアメークにいそしんでいるのかと思いきや、その答えは「NO」。「美しさって、どうしても外見を磨きがちですが、年を重ねれば重ねるほど、それだけではとても追いつかないということを実感します」と君島さんは語る。

 ◇第1カ条「目に触れるものをキレイにする」

 そんな君島さんが明かす“キレイのルール”第1カ条は、「目に触れるものをキレイにする」こと。「キレイというのは何も華美に飾り立てるということではなく、自分が心地よい、幸せな状態に整えること。自宅や仕事場など、自分を取り巻く空間、環境をキレイにすることを心がけています」と、日々の掃除を怠らないという。

 とくに「一番最初に汚れる場所」だと語る水周りには細心の注意をはらっており、自宅の台所や洗面所、お風呂は「使った後、必ず水滴を拭く」のが君島家のルール。「これは主人の母が行っていたことなんですが、結婚以来、私も実践しています。乱暴な言い方をすれば、水周りさえキレイにしていると、なんとなく家の中が整っているような印象になるんですね」と、毎日ふきんを片手に水滴を拭きつつ、月に1度は竹串で蛇口の目など細かい汚れも除去する徹底ぶりだ。

 また仕事場でも、整理整頓を心がけている。「その場に流れる空気も含めて、クリーンな環境に保ちたいと思っています。うちは化粧品会社で、女性ばかりの職場ですが、毎日荷物がたくさん出入りして力仕事も多く、放っておくと玄関やデスク周りがすぐに乱雑になるんですね。物を整理することで、頭の中もクリアになりますし、風通しがよくなって流れる空気もクリアになるような気がします」と気持ちのあり方を語った。

 ◇第2カ条「体の健康を保つ」

 続く“キレイのルール”第2カ条は、「体の健康を保つ」こと。「この年になると、外側からのメーキャップだけでは、もうキレイを補いきれません。人から美しいと思ってもらうには、内側からの美しさが多くを占めると思っています」と、健康的な美人を目指しているという。

 なかでも、気を使っているのが毎日の食事。野菜とたんぱく質をバランスよく取り入れた献立に加えて、君島家の食卓に欠かせないのは「みそや豆腐といった発酵食品」。また、油もとるようにしているといい、「近年、美容の世界でも注目されていますが、ココナツオイルやごま油、ピーナツオイル、オリーブオイルといった植物系のオイルを、料理に適度に使うようにしています」とこだわりを語る。

 さらに、健やかな髪を育てるために、君島さんが毎日行っているというのが頭皮マッサージ。「40代半ばを過ぎたあたりから、毛量が少なくなってきたり、うねりぐせも出てくるようになりました」と変化を明かし、「下がってきた頭皮を上に持ち上げるように意識しながらブラッシングしたり、シャンプーをするときにもしっかりと頭皮をもみほぐすようにしています」とマッサージ法を解説してくれた。

 その一方で、「顔のセルフマッサージは絶対にやらない」のが君島さん流。「私自身、10年前までは一生懸命やっていたんですが、肌のハリがなくなってきて、『素人の私が加減を知らずに、ただやみくもにやるのはよくないな』と思ったんです。もちろん、プロの方がメソッドに従って適度な力と正しいやり方でマッサージをする分にはまったく問題がないと思うのですが、私の場合、セルフケアではなるべく肌に刺激を与えないように、化粧水をつけるときも手のひらを使ってやさしく触れるようにしています」と独自の美肌術を語った。

 ◇第3カ条「折れない心を持ち続ける」

 そして、君島さんにとって“キレイのルール”第3カ条は、「折れない心を持ち続ける」こと。「私だってここまで順風満帆に生きてきたわけではないし、泥を飲むような思いもしてきました。年齢が上がれば上がるほど、責任も増えてきてエクスキューズはきかないし、きれいごとでは済まされないことも多々あります。でも今投げ出してしまったら、これまで頑張ってきたことがすべて無駄になってしまう。それを乗り越えて、少しでも前に進む強さが、今の私を支えてくれていると思います」と実感をこめる。

 「何があっても、それを飲み込んで、自分を励ましながら進んだ先に、次のステップが待っている。人生はその繰り返しだと思います。人生、心穏やかにほほ笑んでいられないこともたくさんあるけれど、そういうことは表面には出さず、むしろキレイになるためのエネルギーに転換しないともったいないですよね」と、美しさの中に秘めた強さをのぞかせた。

 <プロフィル>

 きみじま・とわこ。1966年5月30日、東京都生まれ。航空会社のキャンペーンガールとしてモデルデビュー後、ファッション誌の専属モデルとして活躍。その後、女優に転身する。96年の結婚を機に芸能界を引退。現在は美容家として、自身のコスメブランド「FTC」のクリエイティブディレクターを務める。

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