映画「暗黒女子」について語った飯豊まりえさん
女優の飯豊まりえさんが、宗教団体「幸福の科学」への出家を表明したことで話題となった清水富美加さんとダブル主演した映画「暗黒女子」(耶雲哉治監督)が全国で公開中だ。。聖母マリア女子高等学院で、経営者の娘にして全校生徒の憧れの存在だった白石いつみ(飯豊さん)が校舎の屋上から謎の転落死を遂げ、その死を巡って謎が謎を呼び……という学園ミステリー。「あなたの予測をすべてブチ壊す驚愕(きょうがく)のラスト24分!」と銘打っているだけあり、ラストの大どんでん返しの謎解きが用意されている。飯豊さんに撮影秘話や女優の仕事などについて聞いた。
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◇女子高の憧れの的が謎の死を遂げる
「暗黒女子」は、秋吉理香子さんの同名の“イヤミス”(読後に嫌な気持ちになるミステリー)小説が原作。セレブ女子高生たちが通う「聖母マリア女子高等学院」で、全校生徒の憧れの的の文学サークル会長の白石いつみ(飯豊さん)が謎の死を遂げる。文学サークルの誰かが彼女を殺したといううわさが立ち、いつみの親友だった澄川小百合(清水さん)が会長となり、「いつみの死」をテーマにした自作の物語を朗読する定例会を開催する。サークルのメンバーはそれぞれ別の“犯人”を告発する物語を朗読していくが……というストーリー。清水さん、飯豊さんのほか清野菜名さん、玉城ティナさん、小島梨里杏さん、平祐奈さんらが出演している。
◇清水富美加の演技の鳥肌が立った
――他の人の演技で一番怖いなと思ったシーンは?
富美加ちゃんのラストなんですけど、笑ったところがあれはめちゃくちゃ怖かったですね。すごく楽しんでいるだろうなって思っていました。「想像力の豊かさったら」ってめっちゃ笑うところです。あの笑いはすごく好きです。
あと、富美加ちゃんがとあるところで笑っているか泣いているか分からない、どっちなのかなと思わせるような表情をするところがあるんですけれど、そこはちょっと鳥肌が立ちました。本当に富美加ちゃんの存在が大きくて、富美加ちゃんがいたからこそ、私はいつみちゃんを演じることができたんだなと思います。
――2人で演技プランなど話しましたか。
本当に正反対の役柄なのでそこはお互いを信じてやっていましたね。富美加ちゃんのことは一人の女優さんとして本当に尊敬していて。同じ特撮出身なので、結構親しみというか。キャリアもあるし、実力もある女優さんなので応援していたし、共演できることは本当にうれしかったのでそのことを本人に伝えたら、富美加ちゃんも同じように言ってくれて。
◇キスシーンは父に見られたくない
――顧問の北条先生役の千葉雄大さんとのキスシーンが結構多いですね。
千葉さんとはお会いするたびにキスシーンみたいな感じでした(笑い)。ダンスを踊っているかのような感覚でしたね。振り付けを監督に付けてもらって、こんなふうにやってほしいと、(見本として)ハリウッドばりのキスシーンを見せられて、これをやるのかと思ったんですけれど、でも、甘い逢瀬という(設定が)あったので、そこはもう振り切ってやっていました。
ラブシーンは本当に父には見られたくないですね(笑い)。自分の知っている人達には見られたくないです。本当に恥ずかしい(照れ笑い)。自分でも見るの嫌ですもん(笑い)。
――今回、この役を演じて一皮むけたと思いますが、この先、どういう女優になっていきたいですか。
役を通していろんな感情を知っていきたいと思ってはいるので、具体的にこういう役とかはないんですけれど、できる限り吸収していきたいなというふうに思っています。10歳のときからからこの世界でやらせていただいていて、一緒に頑張ってきた人たちが違う道に行ったり、でも私は違う世界にいくのが逆に怖くて、そういう勇気がないので、ここにいられる間はしがみついて頑張りたいなと思っています。
◇気になるファッションアイテムは…
――映画から離れて、最近気になるファッションアイテムは?
デニムです。昔から好きで、今年はとくにはやっているので。でもデニムって同じ形を履いている人ってなかなか見ないから、今年はたくさん、いろんなデニムが見られるからすごく楽しみにしています。ストレートで太目なパンツ、ボーイッシュっぽいのがすごく好きです。股が深めのハイウエストの形が好きですね。
――合わせるトップスは?
白Tシャツとかもいいですね。シンプルな服装が好きです。
――お忙しいと思いますが、健康や美容で気を使っていることは?
肌ですかね。花粉で肌荒れしちゃうときもあるので、できるだけ甘いものとかは避けるようにして。あとは胃が荒れないように。胃が荒れるとすぐに吹き出物ができちゃったりするので、そこは気を付けています。また、飲み物をたくさん飲むようにしたり。睡眠も大事になってくるので甘酒を夜寝る前に飲んだりします。ハーブティーとか紫ゴボウ、黒ゴボウのハーブティーがあって、それがすごくデトックスにいいらしくて、それも飲んでいます。
――体を動かすことは?
加圧トレーニングとかパーソナルトレーナーをつけてやったりもします。そうするとすごくリセットできるというか、体を動かすことはすごく大事だなと思いますね。
――最後にメッセージを。
この映画で一番見てほしいところは、最初に見た顔とラストの印象が大分変わっているふうに見えるところです。お話もオムニバス状になっていますし、誰が犯人なのか、一緒になって考えながら見てほしい。闇鍋をしながら話が進んでいくんですけれど、見ている人も一緒に闇鍋を食べながら、一緒に話を聞いているふうに感じて見てほしいなと思います。大どんでん返しがあるのでだまされてほしいなと思います。
<プロフィル>
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年に「ニコ☆プチ」でモデルデビュー。その後、「ニコラ」専属モデルを経て、現在「セブンティーン」専属モデルを務める。女優としても活動を始め、連続ドラマ「MARS~ただ、君を愛してる~」と映画版(共に16年)のヒロイン役で注目される。その他の出演作は、「花の冠」(12年)、「幽かな彼女」(13年)、「太陽の罠」(13年)、「あすなろ三三七拍子」(14年)、NHK連続テレビ小説「まれ」(15年)、「無痛 ~診える眼~」(15年)、「アルジャーノンに花束を」(15年)、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(15年)、「お迎えデス。」(16年)、「好きな人がいること」(16年)、「嫌われる勇気」(17年)、映画「きょうのキラ君」(17年)などがある。
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