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吉岡里帆:「カルテット」“悪女”後もCMオファー増 「びっくりしています」 

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」以降、昨年4月から4期連続で連続ドラマに出演し、3月まで放送されていたTBS系の火曜ドラマ「カルテット」では、人の心をもてあそび、何をやっても悪びれない徹底した“悪女ぶり”で強烈なインパクトを残した女優の吉岡里帆さん。一方では、テレビで顔を見ない日はないというくらいCM起用が続き、「カルテット」後も「すごく広告やCMのオファーをくださるようになって、びっくりしています」と明かす吉岡さんに、仕事に対する思いを語ってもらった。

 ◇「カルテット」出演で身近な人まで疑いの目

 女優として大きな注目を集めたのが2015年後期の朝ドラ「あさが来た」。以降「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)、「死幣-DEATH CASH-」(TBS系)、「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」(関西テレビ・フジテレビ系)、そして「カルテット」と民放連ドラへの出演が続き、昨年から今年にかけて、まさに“駆け抜けた”と言わんばかりの活躍を見せた。吉岡さんも「とにかく目まぐるしくて、1年のはずなのに5年ぐらい過ごしていた気分」と振り返る。

 「“チーム”としても『吉岡里帆という役者を売るぞ』って動いてくれているのをすごく感じていて……。初めて信頼できる仲間ができて、宝物みたいな1年でしたし、確かに忙しくて、寝られなくて、緊張で押しつぶされそうな日々もあるんですけど、そんな苦しさなんか、どうとでもなるくらい、作品に携われるってことが一番の幸せなんだなって身に染みて分かりました」としみじみ語る。

 最近は出演作品について声をかけられることもグッと増えたといい、「ファンの皆さんの方が役柄とか、私なんかよりずっと詳しかったり、深読みしていたり、自分以外の方々の作品に対する愛情をすごく感じる瞬間です」とほほ笑む。中でも「カルテット」での来杉有朱(きすぎ・ありす)役の反響は大きかったようで、「この間も(CMに出演している)UR賃貸のディレクターさんがなんかよそよそしくて、『結局、吉岡さんはどっちが本当なんですか?』って聞いてきて。本当は闇が深いんじゃないかとか、めっちゃドロドロしているんじゃないかとか、身近な人まで疑ってくるくらい役って影響するんだって思いましたね」と明かす。

 ◇有朱とハングリーさが似てる? 悪女イメージ「大歓迎です」

 改めて「カルテット」で演じた有朱という女性について聞くと、吉岡さんは「似ている部分を探すのは難しいくらい、自分(の性格)からは結構、遠い役でしたね。撮影中は、自分でも毎回かなり振り絞ってやっていて。『こんなセリフ言えない、でも言わなくちゃ』ってくらいだったので……」と苦労を明かしたが、「スタミナの強さというか、“突き落とされても死なない”根の太さやハングリーさは似ているのかな。私も“あそこ”から落ちても絶対に死なないでですし、絶対に死ぬふりをするとは思う」と笑っていた。

 悪女イメージが定着することについても「お客さんが見て楽しんでくださったのなら、大歓迎です」と笑顔で受け止め、「それこそ『本当に悪い女なんだ』って疑われるのも、ある意味うれしいですし、それだけ役がちゃんと、皆さんに伝わったんだなって実感できる部分ではあるので。逆に『あまり怖くなかったね』とか、『もうちょいできたんじゃないの?』とか言わる方が傷つきます」と語っていた。

 ◇「新CM女王」の呼び声も「そんなタマじゃない」

 すでに、7月期放送の連続ドラマ「ごめん、愛してる」(TBS系)でヒロイン役に決まっている吉岡さんだが、今後について「実はデビューしてからずっと癖のある役を演じてきているんですよ。毎回やり終えたらへとへとで、かなり負荷をかけてしまっているので、もう少しだけニュートラルで、もう少しだけ個性のない役をやってみたい」と告白。「たぶん役者としてはそっちの方が難しいと思いますし、このままいって“偏り”が出てしまうのも怖い。私、ネコ大好きなんで、ネコと暮らす何気ない日常とか、(映画)『レンタネコ』みたいな優しい世界観の中で、没個性な役にチャレンジしてみたいです」と声を弾ませた。

 また、女優業と並行し、「ゼクシィ」「UR賃貸」「綾鷹」「ZOZOTOWN」など数々の広告・CMにも起用され、早くも「新CM女王」の声も上がっているが、吉岡さんは「めっそうもないです。そんなタマじゃない」と謙遜。それでも「『カルテット』後、すごく広告やCMのオファーをくださるようになって。私もう、悪の要素が強い『カルテット』をやった時点で、商品がすごくすてきに見えなくてはいけない広告やCMの仕事はなくなるだろう、URさんにも打ち切りにされるんだろうなって思ったりもしたので、意外というか、すごくびっくりしてます」とうれしそうに明かしていた。

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