「第19回ウディネ・ファーイースト映画祭」に出席した上戸彩さん(左)と斎藤工さん
女優の上戸彩さんと俳優の斎藤工さんが出演した映画「昼顔」(西谷弘監督)が24日(現地時間)、イタリアの「第19回ウディネ・ファーイースト映画祭」でワールドプレミア上映され、上戸さん、斎藤さんらが出席した。今作の上映時には会場の1200席が満席となり、上映後には5分以上にわたってスタンディングオベーションが起こったいい、上戸さんは、上映後の会見で「意外なシーンで笑いがあったり、リアクションが大きくて新鮮でした。ただ、感じてほしい部分は国境を超えてイタリアの方々にも届いていたのかなと思います」と現地の反応を喜んでいた。
上戸さんは、出演映画「テルマエ・ロマエ」で同国の映画祭に参加しているが、同映画祭に参加するのは初めて。会場から会見場に移動する際、ファンから写真撮影やサインを求められた上戸さんは「日本の方々はシャイなのでこうして触れ合うことはないのですが、感想を伝えてくれたり、“いつの写真?”みたいな昔の作品の写真を持ってきてサインを求められたりして、海外ならではのその距離の近さがうれしかった」と笑顔だった。
同映画祭に出席するのは2回目という斎藤さんは、舞台あいさつで「親愛なるウディネの皆さん、こんばんは。斎藤工です。この映画祭に戻ってこられて幸せです。昨年の経験以降、ウディネは僕にとってとても特別な場所になりました。ありがとうございます」と、イタリア語であいさつ。上映後の会見では「映画に対して前のめりなんだという国民性を感じました。お客さんと一緒に見ている中で話の展開とともに会場全体の空気が変化していくのを肌で感じていました」と振り返った。ワールドプレミアには西谷監督も出席した。
ワールドプレミア後、2人はベネチアのブラーノ島など、観光名所を訪ね、現地の料理やスイーツも楽しんだという。映画祭の授賞式は30日深夜0時半(現地時間)から行われる。
映画は、2014年7~9月に放送された連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)の劇場版。ドラマは、平日に夫を会社に送り出した後、別の男性と恋に落ちる主婦「平日昼顔妻」を題材にした作品。上戸さん演じるパート主婦・笹本紗和が、斎藤さん演じる生物教師の北野裕一郎との出会いをきっかけに“昼顔妻”へ身を落とし、葛藤し、苦悩する姿などを描いた。映画は、ドラマの物語の3年後が舞台。夫と離婚し、とある海辺の町で一人で暮らす紗和は、その町に偶然、北野が講演に訪れるのを知り、北野と再会する……という展開。6月10日公開。