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女優の尾野真千子さんと俳優の向井理さんが4日、東京都内で行われた映画「いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)」(深川栄洋監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに登場した。初日舞台あいさつで向井さんから花束を渡されて涙した尾野さんは、この日向井さんへサプライズで花束をプレゼントしたが、向井さんは泣きまねをしつつ「泣けない……。(準備しているのが)見えたんだもん!」と困り顔。涙は出なかったものの「こういうことをされる(花束をもらう)ことはないので、恥ずかしいですね。ありがとうございます」と、喜んでいた。
イベントでは、事前に公式ツイッターで募集した質問に答えたり、プレゼント抽選会を実施した。尾野さんは「何度も来てくれた方、初めての方も本当にうれしいです。こうやって『御礼を申し上げます』の回ができて、こんなに幸せなことはなかなかない。心に宝物が一つ増えた」と感謝。向井さんには「何が一番うれしかったって、向井理さんと夫婦のお芝居がやれたこと。今日で舞台あいさつが終わるなんて本当に寂しい。これからも何か一緒にやりたいです」と思いを伝えた。向井さんは「たくさん反響もあって、改めてこの作品に携われてよかった。これからもこれ以上の熱意を込めて、いろんな作品を作っていけたら」と語っていた。
映画は、向井さんの祖母・芦村朋子さんの半生記「何日君再来」が原作。向井さんが大学生の時に祖母の手記をパソコンで打ち直し、祖母の卒寿(90歳)にプレゼントするため、家族や親戚と共に自費出版をしたといういきさつがあり、映画化も向井さんが自ら企画。衣食住もままならない戦後の混乱期、夫・吾郎(向井さん)と妻・朋子(尾野さん)が、時代の波に翻弄(ほんろう)されながらも、誇りを失わずに懸命に生きる姿を描く。岸本加世子さん、駿河太郎さん、イッセー尾形さん、先月13日に亡くなった野際陽子さんらも出演している。