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俳優で歌手の福山雅治さんが、このほど女優の武井咲さんが主演する松本清張原作の連続ドラマ「黒革の手帖」(テレビ朝日系)の撮影現場を訪問した。福山さんは主題歌「聖域」を歌っており、武井さんとはこの日が初対面。ヒマワリの花束を持って現れた福山さんは、着物姿の武井さんを見て「『本物の元子(武井さんの役名)だー』って感じ。ドラマの中では“夜の銀座のスーパースター”なので、現実の人でありながらも、そうでないような……」と話し、武井さんは「うれしいです。やっとお会いできました」と感激していたという。
ドラマは、1978~80年に週刊誌「週刊新潮」(新潮社)で連載された同名の小説が原作。派遣社員として勤めていた銀行から1億8000万円を横領した原口元子は、その金と借名口座のリストを記した“黒革の手帖”を盾に東京・銀座に自身のクラブ「カルネ」をオープンさせ、夜の世界でさらにのし上がろうとする……というストーリー。江口洋介さん、仲里依紗さん、滝藤賢一さん、高嶋政伸さん、真矢ミキさん、高畑淳子さん、奥田瑛二さん、伊東四朗さんらも出演している。
主題歌「聖域」を初めて聴いたときに「福山さんの色っぽさに撃たれた」という武井さんは、福山さんに「今回、役に入る前にすごくプレッシャーがあったのですが、福山さんの曲はそんな私をバックアップしてくれるかのように、元子の“輪郭”を見せてくれました」と報告。
福山さんは、「聖域」について“元子”をイメージして曲を作ったと言い、「美しく、したたかで強い女性なのだけれど、どこか弱いところもある。武井さんが実はこんな女性だったらすてきだな、と妄想しながら(笑い)書いたんです」と明かし、「回を追うごとに元子とシンクロしていく武井さんの姿もこのドラマの魅力の一つ。これは元子だけの戦いじゃなくて、武井さんの戦いでもありますよね」とエールを送った。
毎回、ドラマを楽しみに見ているという福山さんは、「カルネ」のセットのソファに座り、小道具に触ったりして現場を楽しんだという。福山さんは一視聴者として、高嶋政伸さん演じる大手予備校の理事長・橋田常雄の動向が気になるといい、「橋田のことをだんだん応援したくなる」と話した。武井さんは「(橋田は)最終回まで本当にしつこいんですよ(笑い)。周りにいる真矢さん、仲さんといった女性陣もどこで牙をむいてくるか分からないので、それも楽しみです」と今後の展開を明かし、「今度は私が福山さんのラジオにお邪魔したいです!」とお願いしていた。
連続ドラマ「黒革の手帖」は毎週木曜午後9時に放送。