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俳優の佐野岳さんが、15日に放送をスタートする連続ドラマ「陸王」(TBS系、日曜午後9時・初回2時間スペシャル)に出演する。演じるのは「アジア工業」の陸上競技部の部員でエリートランナーの毛塚直之。竹内涼真さんが演じる「ダイワ食品」の長距離ランナー、茂木裕人のライバルで、2人の白熱した戦いがドラマの見どころの一つとなる。この作品への強い思いから「陸上への関心が高まった」といい、愛知県豊橋市で第1話の鍵となる「豊橋国際マラソン」のシーンを撮影した佐野さんに話を聞いた。
ドラマは、大ヒットドラマ「半沢直樹」や「下町ロケット」の原作者として知られる池井戸潤さんの同名小説(集英社)を、俳優の役所広司さん主演で実写化。埼玉県行田市にある、老舗の足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一(役所さん)が、新規事業への参入を考え始め、足袋製造で培った技術を生かして“裸足感覚”を追求したランニングシューズを開発しようとする……というストーリー。
◇トレーニング重ねて役勝ち取る 陸上への関心も「高まった」
今年4月に行われたオーディションで役を勝ち取った佐野さん。2015年に「陸王」と同じ池井戸さん原作の連続ドラマ「下町ロケット」に出演したことで「自分の中で変わるものがあった。ストイックになれる自分を見つけられたし、撮影に入るまでの(作品や役への)アプローチの仕方や、作品に入ってからの立ち居振る舞い、考え方が変わった」と振り返り、同作と同じ監督やスタッフが手がける「陸王」も「絶対に出演したかった」と強い思い入れがある。
オーディションには約2カ月前から毎日約5キロ走ってトレーニングを積んで臨んだ。豊橋での撮影ではテストや本番など1日に計15回以上、走るシーンを収録するが、「体力的には今のところ、問題なくやれています」と長期間にわたるトレーニングの効果も実感。撮影が始まる前から、竹内さんらランナー役の俳優とともに、青山学院大学陸上競技部の原晋監督から指導を受けており、走りのフォームも「変わりましたね」と自信を見せる。
スポーツは「得意です!」と話す一方、この作品と出合う前は「走るのは、あまり好きではなかった……」と本音もちらり。小中高とサッカーに打ち込み、「陸上には、自分からはあまり絡んでこなかった。サッカーにはゴールを目指してパスをつないでチームワークがあって、陸上にもチームワーク、練習方法、作戦があるということを最近知りました。陸上への関心が高まりましたね」と明かした。
◇ヒール役の毛塚は「可能性秘めた役」 大規模ロケで「気持ち上がった」
今回演じる毛塚は、原作ではキャラクターが詳細に描かれていないものの「可能性を秘めている役」と前向きだ。「簡単に言うとヒール役なんですけど、僕はヒールとは思っていなくて、人物的に深く掘り下げていきたい。悪いやつじゃなくて、ひたむきに頑張っているからこそ、ライバルを大切にしている……と考えています」と話し、「(原作に)書かれていない部分は、自分の中で自由に広げられる可能性がある。(毛塚は)親がマラソン選手で英才教育を受けているので、どんな練習をしてきたのか、子供の頃から食事制限について教えてもらっていたんだろうなとか、育ち方など(のイメージ)を膨らませています」と役作りについて語った。
佐野さんは、愛知県一宮市の出身で、今回のロケ地となった豊橋市には「小中高のサッカーの試合で何回か来たことがあります。愛知県(での撮影)というのはうれしいですね」とにっこり。3日間で約1万人のエキストラが参加する大規模な撮影となり、「ここまでアツい撮影は初めて」と驚いた様子で、「現場にもいい緊張感が流れていますし、何よりキャストの顔が明るいですね。監督もテンションが高く、みんな結構(気持ちが)上がっています」と充実した表情を見せる。
マラソンシーンの撮影では「何度も走るので脚などにも負担がかかるんですけど、『頑張れ!』『頑張れ!』という声で、一生懸命やることができた」といい、撮影後の映像を見て「(ロケに)来てくださった皆さんのエネルギーが画面に出ていたので、それだけですてきな作品に携われているという感覚。皆さんの力は大きいですね」と感謝。エキストラの中に「もしかしたら同級生がいるかもしれませんね」とおどけた表情も見せていた。