映画「未成年だけどコドモじゃない」の一場面 (C)2017 「みせコド」製作委員会(C)2012 水波風南/小学館
水波風南さんのマンガ「未成年だけどコドモじゃない」を、人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さん主演で実写化した映画「未成年だけどコドモじゃない」(英勉監督)が23日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。原作は少女マンガ誌「Sho-Comi」(小学館)で連載された。高校生ながらヒロインと結婚する文武両道の男子と、誕生日に突然結婚することになったヒロイン、ヒロインに思い寄せる幼なじみとの三角関係を描く。
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成績優秀でスポーツ万能な学校一のイケメン・鶴木尚(中島さん)に一目ぼれした世間知らずのお嬢様・折山香琳(平祐奈さん)は16歳の誕生日、両親から尚との結婚をプレゼントされる。尚との新婚生活に心ときめかせる香琳だったが、尚から「顔で結婚決めるような女」は嫌いだと言われてしまう。自分のことを振り向かせようと家事や勉強にいそしむ香琳に、尚も少しずつ心を開いていくが、ある日、香琳に思いを寄せる海老名五十鈴(知念侑李さん)に結婚がばれてしまい……というストーリー。
まともに話したことすらないのに、それぞれの事情で結婚することになった高校生カップルという特殊な世界観は、そのあり得なさを大いに利用した演出が秀逸。思わずクスッとさせられた。特に平さん演じる香琳の天真らんまんで、どこまでもポジティブなぶっ飛んだお嬢様ぶりが、すがすがしくもキュート。尚と香琳の自宅場面は、腹を抱えて笑いつつ、キュンキュンしてしまう。純粋に楽しめるラブコメだが、「人生の幸せってなんだろう」と少し考えさせられた。(遠藤政樹/フリーライター)
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