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映画「羊と鋼の森」の一場面 (C)2018「羊と鋼の森」製作委員会
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映画「羊と鋼の森」の一場面 (C)2018「羊と鋼の森」製作委員会

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注目映画紹介:「羊と鋼の森」山崎賢人が調律師の青年を好演 音と映像で感動が生まれる

 俳優の山崎賢人さんが主演した映画「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督)が8日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。原作は、「2016年 本屋大賞」第1位を受賞した宮下奈都さんの小説(文藝春秋)。ピアノの調律に魅せられた主人公の青年が自ら調律の道を志し、専門学校を出て調律師として働きながら成長していく姿を描く。

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 北海道の田舎で育った外村直樹(山崎さん)は、高校で出会ったピアノの調律師・板鳥宗一郎(三浦友和さん)が調律したピアノの音に、「森の匂い」を感じる。調律の仕事に魅せられた外村は、専門学校に通った後、板鳥のいる楽器店で調律師として働き始める……というストーリー。先輩調律師・柳伸二役で鈴木亮平さん、ピアニストの姉妹役で上白石萌音さん、萌歌さん姉妹らが出演している。

 小説を実写映画化した作品は数多くあるが、中でも今作はピアノと調律を中心とした物語だけあり、音が出せる映画のメリットを大いに生かした描写がとてもみずみずしく心に響いた。小説には小説のよさがあるのはもちろんだが、読者が想像するしかなかった音色や調音といったものが、実際に音として表現されると、そこにはまた新たな感動が生まれる。さらにロケ地の北海道の美しく豊かな自然の映像が、情感をさらに深めることに成功している。自身の未熟さを認め、悩みながらも成長していく山崎さん演じる外村の姿に、ストレートに心を打たれた。(遠藤政樹/フリーライター)

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