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久保帯人さんの人気マンガが原作の映画「BLEACH」(佐藤信介監督)が、20日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。俳優の福士蒼汰さんが演じる、死神の力を身に着けた高校生・黒崎一護(くろさき・いちご)が、死神代行となって人の魂を喰らう悪霊「虚(ホロウ)」と戦いを繰り広げる姿を描く。
原作は、久保さんが2001~16年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載したマンガ。04~12年にテレビアニメが放送され、劇場版アニメ4作が公開された。幽霊が見える以外は普通の高校生、一護(福士さん)は、ある日、虚に襲われる。そこへ死神を自称する謎の女・朽木ルキア(杉咲花さん)が現れ、虚と戦うも、重傷を負う。最後の手段として、ルキアは本来は人間に分け与えてはいけない死神の力を一護に分け与える……というストーリー。
随所にちりばめられた原作のテイストと、映画ならではのアレンジのバランスが絶妙。一護とルキアが言い合うシーンは、勢いと軽妙さが相まってほほ笑ましく、原作らしさを感じた。「BLEACH」といえば一護が斬魄刀(ざんぱくとう)を手にした戦闘シーンが印象的。巨大な刀を振り回して戦う姿は勇ましく、早乙女太一さん演じる恋次の斬魄刀「蛇尾丸」が巨大なスクリーンに映え、いずれも迫力満点だ。「無限の住人」での戦斧、「曇天に笑う」の鉄扇など、武器を手にした福士さんのアクション能力の高さには驚かされた。
一護のクラスメートで「滅却師(クインシー)」の生き残り・石田雨竜を吉沢亮さんが演じ、真野恵里菜さんも出演。11~12年放送の特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」のフォーゼとメテオ、なでしこが顔をそろえた同窓会的な雰囲気になっているのもファンにはたまらない。MIYAVIさん、田辺誠一さん、江口洋介さん、長澤まさみさんらも出演。「アイアムアヒーロー」(16年)、「いぬやしき」(18年)の佐藤監督がメガホンをとった。 (遠藤政樹/フリーライター)