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映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の一場面 (C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
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映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の一場面 (C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

注目映画紹介:「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」トム・クルーズの離れ業の連続に驚嘆! 熱い魂にほれ直す

 米俳優トム・クルーズさん主演の人気アクション映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(クリストファー・マッカリー監督)が、3日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開される。1996年のシリーズ第1作公開以来6作目。回を重ねる度にクルーズさんのアクションがどんどん過激化。今回は一体どんなアクションを? と胸が膨らんだ期待をはるかに上回る離れ業の連続に驚かされた。

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 三つのプルトニウムが何者かに奪われ、このままでは複数の都市で同時核爆発の可能性が出てきた。IMFのエージェント、イーサン・ハント(クルーズさん)とチームのメンバー(サイモン・ペッグさん、ビング・レイムスさん)は、爆発を未然に防ぐべく、プルトニウムの奪還に動き出す。イーサンは、事件の手掛かりとなるホワイト・ウィドウ(バネッサ・カービーさん)なる謎の女性の元へ向かうが、彼女の信頼を得るために、収監されている悪のスパイ組織のボス、ソロモン・レーン(ショーン・ハリスさん)の脱走に手を貸すことになる……というストーリー。

 来日したクルーズさんは「観客のために全力を尽くすことを主義にしている」と語っていた。スクリーンから、そんなサービス精神がバンバン伝わってくる。高度7620メートルからの超高速急降下、ヘリコプターの操縦免許を取得した上でのきりもみ飛行、さらに、絶壁の崖っぷちでの激闘など、これでもか!というほどの離れ業の連続だ。

 特に、ヘリから垂れたロープをよじ登ったものの落下し……という一連のスタントは、どうせ合成だろうと高をくくっていたが、本人が実際にこなしていたといい、驚かされた。駅屋上の全力疾走はアクションとしてはソフトだが、足骨折後の撮影と知り、改めて、クルーズさんの強靭(きょうじん)な肉体と精神、そして熱い魂にほれ直した。

 どうしてもアクションばかりに目が行くが、物語自体も面白い。前作「ローグ・ネイション」(15年)でせっかく捕まえたレーンの脱出に手を貸さざるを得なくなったハントのやりきれなさ、やはり前作に登場していた女スパイ、イルサ(レベッカ・ファーガソンさん)との微妙な関係、そして、ハントたちの行動に不信感を抱くCIAが、監視役に付けた敏腕エージェント、ウォーカー(ヘンリー・カビルさん)との、火花を散らせながらの共闘と、引き込まれるエピソードが目白押しだ。

 個人的には、4作目「ゴースト・プロトコル」(11年)以来の登場(クレジットなし)となるイーサンの妻ジュリア(ミシェル・モナハンさん)が絡むシーンに引き込まれた。(りんたいこ/フリーライター)

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