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のん:「この世界の片隅に」新作は「ちょっと大人っぽいすずさん」

 女優・のんさんが15日、東京都内で開かれた劇場版アニメ「この世界の片隅に」(片渕須直監督)の再上映舞台あいさつに登場。12月公開予定で、同作に約30分の新規シーンを追加した劇場版アニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のアフレコに、主人公のすず役として再び挑むのんさんは「これから付け足していくシーンは、ちょっと大人っぽいすずさんだったりします。その部分の解釈を掘り下げて、監督と密にやっていけたらと思います」とアピールした。

 舞台あいさつには、片渕監督も登場。一足先に披露した新作の特報ナレーションで久々のすず役を演じたのんさんは「(前作から)期間が空いていたので『できるかな』と不安な気持ちがあったのですが、やっているうちに手応えを感じました」と振り返った。片渕監督は「(原作者の)こうの(史代)さんから『大人の声のすずさんですね』と言われました」と語った。のんさんは「うれしいです。そう言っていただけるとありがたいですね」と言った後で、一呼吸置いてから「褒め言葉ですよね?」と念押しし、観客を笑わせていた。

 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したマンガが原作。戦時中、広島・呉(くれ)に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。

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