映画「累-かさね-」の公開初日舞台あいさつに登場した土屋太鳳さん(右)と芳根京子さん
女優の土屋太鳳さんと芳根京子さんがダブル主演する映画「累-かさね-」(佐藤祐市監督)の公開初日舞台あいさつが7日、東京都内で開催された。先日行われた同作の完成披露イベントでは、芳根さんが感極まり涙を流したことが話題となったが、この日は土屋さんが最後のあいさつで「このあいさつを終えてしまうと、本当に全部が終わってしまうので、とても寂しいです」と涙ぐんでいた。
土屋さんは続けて「今日からこの『累-かさね-』は皆さんのものです。どうか口紅の記憶と一緒に共感という温かな絆を持って、ニナと累を抱きしめてあげてください」とあいさつ。そんな土屋さんを芳根さんが優しく抱きしめていた。芳根さんは「今日は泣かないんです。今はうれしいという気持ちが一番にあります。たくさんの方に『累-かさね-』が広がればいいなと思います」と思いを語った。舞台あいさつには、浅野忠信さん、佐藤監督も登場した。
映画は、マンガ誌「イブニング」(講談社)で連載された松浦だるまさんのマンガが原作。伝説の女優を母に持つ累は、天才的な演技力を持ちながらも、醜い容貌を恨み続けて生きてきた。一方、美貌を持ちながらも、花開かずにいる舞台女優のニナは、とある理由から女優として大成することに異常な執念を募らせていた。“美貌”と“才能”、互いの足りない部分を埋めるように導かれた2人は反発しながらも互いの目的のため、累の母親が残した、キスした相手と顔を入れ替えることができる不思議な力を秘めた口紅の力を借りて、入れ替わることを受け入れる……というストーリー。