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女優の黒木華さんと俳優の野村周平さんがダブル主演する映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(三島有紀子監督、11月1日公開)の完成披露試写会が17日、東京都内で行われた。映画は、黒木さんと野村さんが演じる現代パートと、夏帆さんと東出昌大さんが演じる“知られてはいけない恋”を描く過去パートで構成されており、黒木さんは「過去パートはすてきすぎて、純文学のようなお二方といいますか。小説を見ているような感じになった」と絶賛した。
イベントには、野村さん、成田凌さん、夏帆さん、東出さん、三島監督も登場。野村さんも過去パートについて「こんなに素晴らしいお二人は見たことがない。過去パートが素晴らしすぎて、映画を見ていると、実はこっちがメインなのではないかと思い始めるぐらいで。お二人に見入ってしまった。本当に昭和の似合う2人」とコメント。
東出さんは、以前から原作を好きで読んでいたといい、「現代パートを見て(黒木さん演じる)栞子さんと(野村さん演じる)大輔がいると思いました。現代パートは難しいだろうなと思っていたんですけど、本当に素晴らしかったです。(自身が演じた)嘉雄については未来のことを考えていない役なので純愛に突っ走った」と振り返った。夏帆さんは「出来上がった作品を見ると、(現代・過去パートで)別作品を見ているような感じ」と語っていた。
映画は、三上延さんの人気ミステリー小説シリーズが原作。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村さん)は、亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるため、鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。古書堂の美しい店主・篠川栞子(黒木さん)は、極度の人見知りだが優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めており、たちどころにサインの謎を解き明かす。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本を巡って、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた2人は、やがて太宰の2冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを知る……というストーリー。