映画「アリー/ スター誕生」の一場面 (C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
米人気歌手レディー・ガガさんの初主演映画「アリー/ スター誕生」(ブラッドリー・クーパー監督)が21日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。国民的ミュージシャンのジャクソンに才能を見いだされ、一気にスターダムを駆け上っていくガガさん演じるアリーの栄光と葛藤、そしてジャクソンとの愛が描かれる。ジャクソンをクーパー監督が演じている。ガガさんとクーパーさん、2人の歌声に魅了された。
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昼はウエートレスとして働き、夜は小さなバーで歌いながら、歌手になることを夢見るアリー。ある日、人気ミュージシャンのジャクソンがアリーの店を訪れる。アリーの歌声に魅了されたジャクソンの導きで、瞬く間にスターダムを駆け上がるアリー。それと同時に2人の愛と絆は強まっていくが……というストーリー。
アリーがジャクソンの前で自作曲を歌う場面。ジャクソンに促されステージに立ったアリーが、おずおずと歌い出し、やがてジャクソンとのデュエットに発展していくシーンなど数々の歌唱シーンに魂を揺さぶられた。奇抜なファッションとメークで見慣れていたガガさんの、素顔の美しさに驚かされた。監督としてガガさんの魅力を存分に引き出し、アリーを支える役に徹しながら、演技面でも歌唱面でも存在感を示したクーパーさんに感服した。
アリーがさんざん虐げられ、その苦労を蹴散らし、徐々に栄光を手に入れていく展開を予想していた。ところが実際はトントン拍子に話が進み、「簡単すぎる」と困惑した。しかし、そこからが作品の妙。ストーリー進行に合わせて、こちらの感情は浮上したり急降下したり。それを繰り返しながらラストまで突き進む。スターへの階段を上っていくアリーと、彼女を支えるジャクソン。2人を対比して描かれたことで、彼らの愛の強さが一層深く心にしみた。(りんたいこ/フリーライター)
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