(左から)佐野勇斗さん、伊藤健太郎さん、岡田健史さん、
主演ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)が大ヒットした田中圭さんを筆頭に、“カメレオン俳優”として多彩な演技を見せた中村倫也さん、NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」でゲイ役に挑戦した志尊淳さん、正統派イケメン俳優・吉沢亮さんら、バラエティーに富んだ俳優たちが活躍した2018年。19年はどんな俳優が注目されるのか、期待のイケメン俳優をピックアップする。
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◇伊藤健太郎は冬ドラマで存在感 “登竜門”的CMにも抜てき
18年の冬ドラマでヒット作に恵まれたのが、俳優の伊藤健太郎さん。ヤンキーたちが巻き起こす騒動をコミカルに描いた、福田雄一監督の連続ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)が、老若男女、さまざまな世代を巻き込んでヒットした。伊藤さんが演じた伊藤真司は、長髪を垂直に立ちあげたインパクト大の“ツンツン頭”で、劇中でもいやが応でも目を引く存在に。また落ち着いたキャラクターながら、恋人である橋本環奈さん演じるスケバン・早川京子の前ではお互いデレデレになるという一面があり、ギャップのある演技も注目された。
伊藤さんは1997年6月30日生まれ、東京都出身の21歳。昨年はほかに、映画「ルームロンダリング」(片桐健滋監督)、同作の連ドラに出演。ドラマ「この恋はツミなのか!?」(MBS・TBS)で柏木由紀さんとダブル主演した。さらにNHKの「LIFE!」の時代劇アクションコメディー「LIFE!スペシャル 忍べ!右左エ門」で忍者役を演じ、同局の「アシガールSP」で戦国時代の“若君”を演じた。
昨年末には、JR東日本のキャンペーン「JR SKISKI」のイメージキャラクターに、女優の松本穂香さんとともに抜てきされた。同CMには、これまで女優の本田翼さんや広瀬すずさんらが起用されており、若手の登竜門とされている。男女でのキャラクター起用は22年ぶりであることからも、今後の活躍を期待させる起用となった。
今年はすでに押見修造さんのマンガを実写化した映画「惡の華」での主演が決定。思春期の鬱屈した思いや衝動を生々しく描いた異色の作品で、これまでアニメ化、舞台化もされ、話題を集めてきた作品だ。伊藤さん演じる主人公・春日高男は、クラスのマドンナの体操着を持ち出してしまう……という、かなりアクの強いキャラクターだ。
かつてインタビューでは、同世代で刺激を受けている俳優仲間として「僕と同じ(19)97年生まれの21歳は少ないけれど、仲がいいのは北村匠海君とか、(年齢は)一個下ですが、中川大志君」と名前を挙げていた伊藤さん。彼らに続く存在になれるか、今後も注目していきたい。
◇佐野勇斗は高い演技力と甘いマスクが魅力
18年、映画への出演が相次いだのが7人組ボーカル・ダンスユニット「M!LK(ミルク)」のメンバーで俳優としても活躍する佐野勇斗さん。1998年3月23日生まれ、愛知県出身の20歳で、学生役で存在感を発揮した。「ちはやふる -結び-」(小泉徳宏監督)、「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督)に出演。「青夏 きみに恋した30日」(古澤健監督)で女優の葵わかなさんとともにダブル主演し、ヒロインが恋する、少しぶっきらぼうな田舎の男子高校生を演じた。
「3D彼女 リアルガール」(英勉=はなぶさ・つとむ=監督)では主演の中条あやみさんの恋のお相手に。二次元を愛する超絶オタク男子というクセの強い役どころを、挙動不審な動きを交えてコミカルに演じてみせた。一方、「走れ!T校バスケット部」(古澤健監督)では弱小バスケ部のキャプテン役で、志尊淳さん主演の青春映画を盛り上げた。
さらに女性ファッション誌「ViVi(ヴィヴィ)」(講談社)の企画「’18年下半期 ViVi国宝級イケメンランキング」の“次好きになるイケメン”を選ぶ「国宝級NEXTイケメン」部門で1位を獲得。まさにどこかあどけなさの残る甘いマスクで高い支持を得た。
今年は、主演映画「凜 -りん-」(池田克彦監督、2月22日公開)の公開が控えている。お笑い芸人にして芥川賞作家の又吉直樹さんが原作・脚本監修を手がけた注目作だ。イケメン役だけでなく味のある役もリアリティーをもって演じる佐野さん。演技力、ビジュアル共に高く評価されているだけに、今後ますます活躍の場を広げていきそうだ。
◇“シンデレラボーイ”岡田健史は“真っすぐ”さで視聴者を魅了
伊藤さんや佐野さんは作品への出演を重ねる中で認知度を上げてきたが、デビュー作で一気に話題を集めたのが、岡田健史さんだ。1999年5月12日生まれ、福岡県出身で、野球部出身のスポーツマン。連続ドラマ「中学聖日記」(TBS系)で女優の有村架純さん教師・末永聖に思いを寄せる中学生・黒岩晶を演じ注目された。岡田さん演じる“黒岩君”の、時に危ういほどの純粋な思いは多くの視聴者を魅了。劇中で、中学生から高校生に成長し、スーツ姿で登場すると、その姿にくぎ付けになった視聴者の声がSNS上に相次いだ。
1年がかりのオーディションの末、同役に抜てきされた岡田さん。デビュー作で脚光を浴び、まさに“シンデレラボーイ”と言える躍進ぶりだ。
ドラマの放送後は、女性ファッション誌など雑誌への露出も急増。11月に東京都内で行われたファッションブランド「クリスチャン ディオール」のショー「ディオール メンズプレフォール2019コレクション」に来場した際は、180センチの長身で淡いピンクのスーツを着こなし、ドラマとは違った魅力を見せた。19年は新たな作品で、彼のさまざまな魅力が開花することを期待したい。
◇主演作の公開が相次ぐ横浜流星 犬飼貴丈はライダー俳優からのブレークに期待
今年、すでに多くの作品への出演が決まっているのが、横浜流星さん。1月スタートの深田恭子さん主演の連続ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)には、ピンク頭の不良高校生というインパクトあるビジュアルで出演。主人公・順子の前に現れる3人の男性の一人として、実力派俳優の永山絢斗さん、中村倫也さんと肩を並べる。さらにGReeeeNが脚本を手がけた話題作「愛唄 -約束のナクヒト-」(川村泰祐監督、1月25日公開)で主演するほか、少女マンガを実写化した映画「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」(川村泰祐監督、3月21日公開)では、上白石萌音さん、杉野遥亮さんと三角関係を繰り広げる。夏には主演映画「チア男子!」(風間太樹監督)が公開。いずれも主演やメインキャストとしての出演が続くため、ヒット作に恵まれれば、認知度を高めることになりそうだ。
17年放送の特撮ドラマ「仮面ライダービルド」に主演した“ライダー俳優”犬飼貴丈さんは、去年、新垣結衣さん主演の連続ドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)で無気力な新人営業・上野発を演じ、新垣さん演じる深海晶を翻弄(ほんろう)した。16年放送の「仮面ライダードライブ」で主演した竹内涼真さんに続くブレークとなるか、今後の出演作に注目したい。
期待の新人から実力派俳優まで、多彩な魅力をもつイケメン俳優たち。今年の活躍に期待したい。
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