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2019年はどんな女性に注目が集まるのか。旬の女優やモデルのフェロモンを引き出した表紙で人気を集め、「雌ガール」「おフェロ」といったユニークな造語で知られる女性ファッション誌「ar(アール)」(主婦と生活社)の笹沼彩子編集長は、有村架純さん主演のドラマ「中学聖日記」(TBS系)や「今日から俺は!!」(日本テレビ系)、「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)など、昨年人気だったドラマを例に挙げながら、モテのキーワードは「真っすぐ」になると語る。笹沼編集長に話を聞いた。
◇乃木坂46堀未央奈の“前に突き進む力” 永野芽郁の素直さ…
同誌はモテることに積極的で「女性であることを一番楽しんでいる人」を「雌ガール」と呼び、“モテ路線”のファッションやメークなどを提案。読者のターゲットは「嫁入り前の女性すべて」で、多数にモテるのではなく、特定の相手にだけモテる“一人モテ”を提唱している。
19年にモテる女性像として、「真っすぐ」というキーワードを挙げる笹沼編集長。「真っすぐな思いをちゃんと持っていたり、真っすぐに愛を伝えたりとか、そういうことをそろそろ、恥ずかしくなくやっちゃおうみたいな空気になればいいなと思って、そういう空気をちょっとずつ作っていきたい。雑誌としては、あまりテクニカルなことよりも、そういう思いを持つ女の子の後押しをしたいなと思っています」と話す。
キーワードに当てはまるような人物を聞くと、「arに出てもらっている中では、乃木坂46の堀未央奈さんは、アイドル道というか、アイドルとしての自分みたいなものを真っすぐ貫いているのがすごい」という答えが返ってきた。
堀さんについては「それを貫きつつ、モデルとしても毎月本当に進化している。撮影で毎月会うのですが、会うたびに可愛くなっている。前に突き進む力みたいなモノがすごいんだろうなと思っています」と称賛。女優では「皆さん、真っすぐだとは思うんですけど、永野芽郁さんほど素直な方はいないでしょうね」と、同誌の表紙も飾ったことがある永野さんの名前を挙げる。
◇「中学聖日記」「おっさんずラブ」…昨年から“真っすぐ”は注目されていた?
さらに、昨年10月期の連続ドラマについて「結構それに近い空気を作っていたと思う」と語り、「中学聖日記」や「今日から俺は!!」の名前を挙げる。「その反動で1月期(のドラマ)は謎解き系が多いと思いますけど、また春などに、真っすぐ心に届くようなモノが来るといいなと思っています」と期待。
「中学聖日記」や「今日から俺は!!」は同誌の“編集部内視聴率”は「100%に近かった」といい、「中学聖日記」に関しては、「録画して見ていなかったら、『(内容を)絶対言わないで!』とか、結構大騒ぎでした」と盛り上がりを明かす。また、笹沼編集長自身も「夢中すぎるくらい夢中に見ていました(笑い)」という「おっさんずラブ」についても、「あれも“真っすぐ”でしたよね」と振り返っていた。
◇ファッションは“脱エフォートレス” ミニスカ、“盛りメーク”も復活?
19年のファッションやメークに関しては「ずっとエフォートレスみたいなものがはやっていたと思うんですが、それがとうとう終わりそうで、やっとこの春夏、色なら色、柄なら柄で、それを主役にパーンと楽しむようなアイテムが多いですね。それに合わせてメークも分かりやすく色を楽しんだりとか、ちゃんとシャドーを入れたり、ラインを入れたりとか、ハイライトでしっかり見せたりとか、“盛る”メークも復活してきていて、あまり引き算メークの方向ではないなという感じはしますね」と変化のきざしを語る。
昨年もシースルーなどの肌見せファッションが流行してきたが、今後について「皆、ずっと脚を隠してきたので急には変わらないかもしれないですけど、ブランドは相当ミニ丈を出してきてますね。そろそろ皆、脚のケアを頑張って、ミニ丈に備え始めた方がいいと思います(笑い)」と説明。「皆にミニ丈を着てほしいなって願望もあります。自分自身の体のラインなどを高めつつも、トレンドをエンジョイできたらいいんじゃないかなと思います」と話していた。