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俳優の高杉真宙さんが7日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場(東京都港区)で行われた主演映画「笑顔の向こうに」(15日公開、榎本二郎監督)の完成披露上映会に出席した。高杉さんは共演の安田聖愛さん、佐藤藍子さん、ayanononoさん、藤田朋子さん、榎本監督らとともに登場し、第16回モナコ国際映画祭でエンジェルピースアワード(最優秀作品賞)を受賞した同作への思いや、受賞の知らせを聞いた際のエピソードなどを明かした。
舞台の仕事のために映画祭に行くことができなかったという高杉さんは、「舞台の本番が終わった後に受賞の知らせを電話で受けて。舞台で気持ち的に燃え尽きていたので『そうなんですね~』ってあっさりしていたもんだから、何回か言われて(笑い)。家に帰った後、『ああ、受賞したんだなあ』って改めて気づく瞬間があって。その何日か後に会見をさせていただいて、(映画祭に出席した)安田さんが帰ってきたときにトロフィーを持たせていただいて、実感しましたね」と当時のことを振り返った。また、今回の受賞について「映画が始まる前に、いいスタートが切れたんじゃないかって思えました」と語った。
この日の上映会では、映画祭に出席した安田さんが「モナコは、とっても楽しかったです」と高杉さんに向けて自慢げに話し、「映画祭がアットホームだったので、あまり緊張することなく、先輩たちが一緒に行ってくださったので、安心感がすごくありました。満喫しました」と語ると、高杉さんも「俺も舞台楽しかったよ!」と強がり、会場の笑いを誘っていた。
「笑顔の向こうに」は、歯科医療の現場をテーマに、若者たちの成長を描いた青春映画。日本歯科医師会が全面協力している。
洗練された美しい歯を作ると評価が高く、容姿も端麗で“王子”と呼ばれる若手歯科技工士の大地(高杉さん)は、新人歯科衛生士として東京郊外のデンタルクリニックで働き始めた幼なじみの真夏(安田さん)と偶然再会する。個性あふれるクリニックの院長(木村祐一さん)や歯科医師(辻本祐樹さん)などからの信頼も厚い大地だったが、金沢で歯科技工所を営む父親(池田鉄洋さん)に、手がけた義歯を見せると「だからお前は半人前だ」と否定され、同時期に義歯を提供した患者(丹古母鬼馬二さん)にも自分の歯型と全く合わないと突き返されてしまう。落ち込んでいる大地を励ましてくれる真夏ともけんかをしてしまい……。患者が真に求めていることを突きつけられた大地が見つめた大切なこととは……という内容。