映画「九月の恋と出会うまで」にダブル主演した高橋一生さん(左)と川口春奈さん
俳優の高橋一生さんと女優の川口春奈さんがダブル主演を務める映画「九月の恋と出会うまで」(山本透監督)が1日に公開された。「書店員が選んだもう一度読みたい恋愛小説」の第1位に選ばれた松尾由美さんの小説が原作で、タイムリープなどSF要素を含みながらラブストーリーが展開していく。今作が初共演となる高橋さんと川口さんに、多忙な中での健康の秘訣(ひけつ)や作品の設定にちなんで1年後の未来が分かるとしたら?などについて聞いた。
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◇美容や健康を保つ秘訣は?
忙しい毎日を送る2人だが、美容や健康を保つ秘訣は? 川口さんは「(生活が)不規則ですし、眠れなかったりする時期もあって、そこは体は正直。何かあったら早めに病院に行ったり、代謝が上がると調子がいいので適度な運動をしています」と健康面で気を付けている点を説明。
高橋さんも「同じです。(健康のために)考えているのは睡眠と運動。代謝を上げることと、とにかくちゃんと寝ないといけないなと思っています」と川口さんの意見にうなずく。
そんな中、川口さんは「寝る時間がたっぷりあっても寝たくても寝られない。そういう女性は(自分以外にも)たくさんいると思う。本当にしんどいので、いろいろ対策はしているんですけど……」と睡眠に関する悩みを打ち明けると、高橋さんが「すごく眠れるようになる明かりがあって、LEDが光るんだけど、それに合わせて呼吸すると睡眠しやすくなる呼吸になるというもの。お勧めします」とアドバイスしていた。
◇年々1日が短く感じる
今作はタイムリープなど「時間」が物語に影響を与えるが、高橋さんは「最近、時間のことを考えていて。昔、ギリシャの人たちは、『クロノス』(1日は24時間という物理的な時間)と『カイロス』(人それぞれが体感する主観的な時間)という時間の概念が二つあるという考えを持っていたそうです。僕は最近、カイロス時間を意識するようになってきています」と言い、「同じ24時間でも人によって価値が違うし、年々1日は短く感じるので、基本的には主観的な時間というものをベースにしなきゃなと思います」と持論を語った。
高橋さんの発言を聞いた川口さんも、「(1日が)24時間じゃ足りない。年々、1年が早く過ぎる」と同意し、「充実しているというのもあるけど、早く時間が過ぎてと思うこともあるので、(時間は)精神的なものとリンクしているのかもしれない」と分析していた。
また物語ではタイムパラドックスの解消もテーマとなっているが、「もし1年後の未来が分かるとしたら……」と尋ねてみると、高橋さんは「(1年前の自分に)散文調に手紙を渡します(笑い)。事細かに言っちゃうと絶対(未来が)変わっちゃうと思う。だからちょっとキーワードにもならないような(自分だけがのちのち気づける)“散文”を渡します」と回答。川口さんは「それ、いいですね。あまり意識しすぎてもなんなので、フワッと伝えてあげたい」と高橋さんの意見に賛同していた。
◇10年後はどうなっている?
時間というキーワードから「10年後の自分はどうなっていたいか」と聞くと、高橋さんは「山小屋とかで生活していたい。(世間から)ちょっと離れたい」と驚きの発言。川口さんは「10年ですよね。まだまだ公私ともに絶好調でいたいです」と笑顔で語った。
映画「九月の恋と出会うまで」は、旅行会社に勤める志織(川口さん)は、引っ越してきたばかりのマンションの部屋で「こちらは1年後の未来です。あなたに危険が迫っています」という不思議な声を聞く。志織から、その声について相談を受けた、同じマンションに住む小説家志望の平野(高橋さん)は、助かった志織に「タイムパラドックス」が生じることに気づく。それは、志織の存在が1年後に消えることを意味していた……というストーリー。
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