映画「キャプテン・マーベル」の一場面 (C)Marvel Studios 2019 All rights reserved.
米マーベル・スタジオの最新作「キャプテン・マーベル」(アンナ・ボーデン監督、ライアン・フレック監督)が15日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開された。最強のヒーローチーム「アベンジャーズ」結成前の1995年が舞台。空から降ってきた謎の女性キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソンさん)が、国際平和組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」のエージェント、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソンさん)とタッグを組み、失った記憶の謎に迫り、その秘密を手に入れようとするさまざまな勢力との攻防がサスペンスフルに展開する。「フォトンブラスト」という最強のパワーを駆使し、打ちのめされても何度でも立ち上がる最強ヒーローの姿に元気をもらえる作品だ。
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ビデオショップに空から降ってきた謎の女性キャプテン・マーベルは、驚異的な能力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。その記憶に隠されている秘密を、自在に姿を変える正体不明の異星人らが狙っていた。キャプテン・マーベルは、やがて「アベンジャーズ」を結成することになる若き日のニック・フューリーと共に、自らの記憶を巡る戦いに立ち向かっていく……というストーリー。
日本語吹き替え版では、主人公のキャプテン・マーベルを声優で歌手の水樹奈々さんが、その師でエリート・ソルジャーチーム「スターフォース」の司令官を森川智之さんが担当。ほかに日笠陽子さん、安元洋貴さん、日野聡さん、関俊彦さんらが声優を務めている。
マーベル初の女性ヒーロー単独主役の映画だけに、こちらもマーベル初の女性監督、ボーデン監督をはじめ、脚本・ストーリー、製作総指揮、編集、衣装デザインなどに女性クリエーターを起用。主演のラーソンさんが脚本の初稿を受け取った時、「“これは女性の視点だとは感じられない”というような警戒すべきことは何もなかった」と振り返っているように、女性の心の動きに沿ったせりふやストーリー展開に、最後まで違和感なく楽しめた。
ニック・フューリーがアイパッチをするきっかけが明かされるほか、若き日の「S.H.I.E.L.D.」のフィル・コールソン役でクラーク・グレッグさんが「アベンジャーズ」(2012年)以来の登場を果たし、フューリーとの絆が生まれる瞬間が描かれるのも、アベンジャーズファンにはうれしいところ。ネタバレを避けるため詳細は語れないが、敵や味方が入り交じってのキャプテン・マーベルの記憶を巡る目まぐるしい攻防に、最後までハラハラ、ドキドキさせられ、スクリーンから目を離せなかった。(細田尚子/MANTAN)
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