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映画「ダンボ」の一場面 (C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
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映画「ダンボ」の一場面 (C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

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注目映画紹介:「ダンボ」愛らしい子象に心奪われる オリジナル作のファンも楽しめる仕掛けも

 ディズニーの名作アニメーション「ダンボ」(1941年)を実写化した「ダンボ」(ティム・バートン監督)が、29日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)などの作品で知られるバートン監督が、アニメ版への敬意を表しつつオリジナルの展開を加え、老若男女が楽しめる作品に仕上げている。

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 メディチ(ダニー・デビートさん)率いるサーカス団に、元看板スターのホルト(コリン・ファレルさん)が戦争から戻ってくる。ホルトが任されたのは、出産間近の象ジャンボの世話係。やがて生まれた待望の子象は大き過ぎる耳のせいでみんなを失望させてしまう。しょんぼりする子象をホルトの子供たち(ニコ・パーカーさん、フィンリー・ホビンズさん)が元気付けていると、子象が鳥の羽根を吸い込み、くしゃみをした拍子に体が浮き上がり……というストーリー。日本語吹き替え版では、ホルトの声を俳優の西島秀俊さんが担当する。

 ぷっくり丸い頭につぶらな青い瞳で、母ジャンボの脚にじゃれついたり、音楽に合わせて頭を振ったりするダンボの愛らしい仕草にすっかり心を奪われた。ジャンボがおりに閉じ込められた時には体ごと伸び上がり、短い鼻を精いっぱい伸ばすいたいけな姿に切なくなった。それだけに、ダンボが初めて飛んだ時は胸が熱くなった。

 可愛いダンボだけが見どころではない。ホルトとその子供たちの家族再生の物語としても、ダンボを利用して金儲けを企む大興行師ばバンデバー(マイケル・キートンさん)との対決ものとしても、ジャンボ救出に挑むダンボの成長物語としても楽しめる。ダンボと命名される経緯も描かれている。

 アニメ版のネズミのティモシー、蒸気機関車ケイシー・ジュニアやピンクの象が、形を変えて登場するのもオリジナル・ファンにはうれしい。アニメ版の劇中歌「ベイビー・マイン」が効果的に使われ、感動を後押しする。日本語版エンドソングとしても使われ、歌手の竹内まりやさんが歌詞の翻訳監修と歌唱を担当している。(りんたいこ/フリーライター)

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