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4日から京都劇場(京都市下京区)でスタートする舞台「家族のはなし PART I」に主演する草なぎ剛さん。舞台は「第1話 わからない言葉」「第2話 笑って忘れて」の2編の短編喜劇で、「蒲田行進曲」(1999、2000年)以来、19年ぶりに小西真奈美さんと共演する。草なぎさんに、健康管理について、また一緒に公式ファンクラブサイト「新しい地図」を立ち上げた稲垣吾郎さんと香取慎吾さんについて、また令和時代への抱負を聞いた。
◇睡眠は8時間
これまでもコンスタントに舞台に出演してきた草なぎさん。舞台は体力勝負だが、健康管理や体力作りで心がけていることを聞くと、「睡眠ですかね。寝ればなんとかなる」と笑顔で答えた。「8時間は寝ないと。結構早く寝ますね。夜10時くらいに。睡眠がなんといっても一番ですよ」ときっぱり。
3月に稲垣さん、香取さんと参加したパラリンピックのイベントで、草なぎさんは駅伝競技に参加した。「ジムで週に1、2回走っていますけど、ジムで走るのと実際に(競技で)走るのとはやっぱり違う。自分のペースというか。競技なので、2.5キロくらい(2.342キロ)を全力でというのはやったことがなかったので、結構こたえました」と振り返る。
◇京都の舞台 稲垣、香取は見に来る?
今回の舞台は京都で上演される。稲垣さんや香取さんは見に来てくれるのだろうか。「うーん、どうかな。前回2人共(草なぎさんの舞台を)見に来なかったので。京都だし、時間があったら来て、みたいな感じであまり気にしてないんですけど。タイミングなんでね。それも3人のいいところなんですよ。時間があったら行けた、行けたらすごいの見られたという。特に舞台はその日にしか起こりえないところがあるので」とどっしり構えている。
逆に草なぎさんは他の2人の舞台や個展などを「必ず見に行く」という。「僕はちゃんと行くんですよ。僕は行くのに2人は来ないんですよ。おかしな話でしょ(笑い)。僕が行ったからって、2人が(自分の作品を見に)来るという約束というか保証はない。そんなものでいいんじゃないですかね」と達観している。
自身が2人の作品を見るのは「僕はやっぱり見たい。ちょっと無理してでも行くんです。2人がどういうことをやっているのかなって気になるので。仲間としてというのもあるし、単純に興味というのもあるし。今度の吾郎さんの舞台も絶対に見に行くと思う。稽古(けいこ)とすごくかぶっているけど、合間を見つけて行くと思うな」と自身の思いを語る。
◇ファンミ「こみ上げるときもあった」
3人は、2~4月にファンミーティングを開催し、全国22公演で12万人を動員した。オープニングから泣いているファンがいるなど、待ちわびたファンの熱気を感じるイベントだったが、草なぎさん自身はどう感じたのだろうか。
「オープニングで3人がセリから出てきただけで泣くというイベントも珍しいなと思いました(笑い)。それも長く応援してくれている方と僕らが一緒の時間を共有してきた絆なのかな。でも、一人で来られている方も多くて。また今まで僕らのコンサートは来たことはなくて、今回のミーティングで初めて僕らに触れるという方もすごく多かったようで、それもあって、泣いている方もいたんだけれど、しんみりとした空気でもないところがありました。新しい方、ずっと何十年も応援してくれる方、親子の方もいてくれて、世代を超えていろんな幸せな感情が会場を渦巻いているという本当に珍しい状況だったと思います」とうれしそうに振り返る。
草なぎさん自身、ところどころこみ上げるときもあったといい、「人間の感情って分からないところでこみ上げてくるものがあるというか。それぞれ吾郎さんと慎吾とタイミングも違って、そこがリアルなんだなと思いました。いままでコンサートをしてきた感情、気持ちとかって僕の体の中に刻み込まれているので、ファンミーティングとはいえ、(歌も披露して)やっぱり自分の中でコンサートを彷彿(ほうふつ)とさせるところがあるので、この感じいいなって。他では絶対に感じられないこの空気感、熱いものだなと思う。自分にとって必要不可欠なものなんだなと改めて思いましたね」としみじみ語る。
さらに「ファンの方と借り物競争をしたりして、ステージから降りて行って、本当に近くで一人一人の顔を見られる距離で、みんな熱くてすてきな笑顔で迎えてくれた。家族のように応援していただいて、そういう気持ちが伝わってきて、僕にとって本当に特別な時間になったし、多分、2人もそう思っていると思う。僕ら3人でみんなのパワーを受け取って、一歩一歩前に向かって踏みしめていきたいって思いましたね。今後も続けていけたらなと、みんなと一緒に前に進んでいこうと思いました」と力強く語った。
◇3人での活動「僕の人生の中で一番濃密な時間」
2017年に「新しい地図」を立ち上げてから草なぎさんの中で仕事に対する姿勢や考え方は変わったのだろうか。「全く環境が変わったので姿勢や考え方も変わったと思います。自分から変わる部分もあるし。人って環境が変わったら自然と変わると思います」という。
「環境的にいうと、やりやすさとか、もしかしたら昔の方が恵まれていたのかなと思ったりします。自分自身の負担はやっぱり増えますしね。人数が減っているので自分にフォーカスするところが多くなるし、実質的な仕事量は増える。単純に歌割り(歌を担当する部分)も多くなるし(笑い)」というが、「でも、明らかにいえるのは、環境が全く違うところで新しい活動をし始めたので、すごく新鮮な気持ちで、(新しい地図を立ち上げてからの年月は)僕の人生の中で一番濃密な時間だったことは確か。これからもそうなのかなと思いますね」と充実感をのぞかせる。
◇令和時代は…
1日に元号が「令和」に変わり、来年には東京五輪やパラリンピックも控えている。草なぎさんはどのように新時代を生きようと考えているのか。「あまり何も考えていなくて。いい意味で考えてないというといい言葉なんでしょうけれども、そんなに先のことを考えられないというか。一つ一つの積み重ねが今、形になっているので……。大人としてはもうちょっと計画的に先のことを考えないといけないなと思ったりもするんですけれど、どうしても目の前にあることしか追いつかないし、考えられない。でもそのときそのときに全力を尽くしておけば新しい道が開けるのではないかと考えて、前に進んでいきたいですね」と力を込める。
さらに「来年はパラリンピックもオリンピックもあるので、何か自分に力になれることは率先してやりたいという気持ちはあります。いつでも準備万端にしている自分でいたいなと思います」と前向きに語った。
*……舞台「家族のはなし PART I」は4日~6月1日に京都劇場で上演。開演時間は火曜・金曜が午後7時、水曜は午後2時・同7時、木曜午後2時、土曜午後1時・同6時、日曜午後1時、月曜休演(4日は午後6時のみ、5日は午後1時・同6時、6日は午後1時あり、7日は休演、24日は午後2時、25日午後6時のみ)。作・演出は第1話が淀川フーヨーハイさん、第2話があべの金欠さん。出演は草なぎさん、小西さんのほか畠中洋さん、小林きな子さん、池田成志さんら。