知花くららさんの処女歌集「はじまりは、 恋」の表紙ビジュアル
モデルの知花くららさんの処女歌集「はじまりは、 恋」が、6月28日に角川書店から発売されることが16日、分かった。 知花さんは2013年ごろから「恋」「家族」「社会問題」「故郷・沖縄」などをテーマに短歌を詠み続けており、2017年には「角川短歌賞」で佳作を受賞。赤裸々に「恋」を詠っている。
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20代の頃は「“ミス・ユニバース”というイメージに自分をはめ込んでいた」という知花さん。短歌を詠み始めたきっかけについて、「その頃、摂食障害になってしまい、世間のイメージと等身大の自分とのギャップを受け入れざるを得なくなり、自分らしさとは何かを考え始めました。30代になると、やれることが増えて自信もついてきて。そんな時期に短歌に出会いました」と説明している。
歌集には「あの晩のあなたの匂ひのするシーツ洗へずにゐる夜10時」「包丁でしやばらしやばらと削がれゆくあなたが触れた背中の鱗」など、官能的な表現の短歌も多数掲載される。
知花さんは「短歌を始めたばかりの頃から、『これを世に出して大丈夫なの?』と永田和宏先生などから言われるような歌を詠んでいた」といい、「自分から自然に出てくる表現が、湿度が高めなんです」と分析。「『作者の声で濡れる文学』は短歌以外にはないと思っています。この歌集には、今まで出したことのないくらい、裸で等身大の自分がいます」と話している。
写真家の篠山紀信さんが撮影を手がけている書籍のカバービジュアルで知花さんは、胸元から美肌がのぞく黒のワンピースを身にまとい、ぬれ髪に深紅のリップで、妖しくも無垢(むく)な表情を浮かべている。「はじまりは、恋」は、四六判、192ページ(予定)で1600円(税抜き)。
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