清原果耶：10年後の自分は想像できない「今、必死なので」

　女優の清原果耶さんが、7月6日に放送を開始するWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」で、第3話「罪深き女」に出演している。すべては自分のせいだと信じる天野幸奈を演じた清原さんに、美容や健康で気をつけていること、気になるファッションアイテムを聞き、さらに「10年後の自分」を想像してもらった。

　◇湊かなえ作品への出演に不安とプレッシャーも…

　ドラマは、作家の湊かなえさんの短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」（光文社文庫）が原作。清原さんは出演が決まった際の心境を、「同世代のお友だちに湊さんの本を読んでいる子が多く、すごくうれしかった。自分がちゃんとぶれずに演じられるかどうかは、少し不安に思う部分やプレッシャーがありました」と明かす。

　2018年に放送された「連続ドラマW イノセント・デイズ」にも出演した清原さんだが、WOWOWドラマの印象を尋ねると、「WOWOWだから、地上波だから、という意識はなくて。『この作品でこういう役をいただいたからそれに全力を注ぐ』というだけ。そこに関しては、日ごろお仕事をしているときの感覚とはまったく変わらないです」と語る。

　◇美容面で意識していること＆気になるファッションアイテムは？

　2019年は今作以外にも、スペシャルドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」（フジテレビ系）、映画「愛唄 -約束のナクヒト-」や「デイアンドナイト」に出演したほか、「螢草」（NHK BSプレミアム）で主演を務めるなど出演作が続く。

　多忙な日々を送る清原さんに美容の秘訣（ひけつ）を聞くと、「運動が好きなので、たまに走りに行ったりとかします」といい、「『健康第一』という言葉を、大事にしていきたい。年始に自分の体調でお仕事を休むという、あってはならないことがありましたので……。早寝早起き、朝ご飯、当たり前のことをちゃんとできる人間になりたいです」と力を込める。

　そんな清原さんが気になるファッションアイテムは、「スカーフかな。去年の夏は柄シャツばかり着ていて、今年も着る予定なのですが、ちょっと落ち着いて、いろんなスカーフを集め、首に巻いたり、頭に巻いたり、手に巻いたりして遊べたら」と笑顔を見せる。

　◇10年後の自分は…？

　令和初の「終戦の日」関連の特集ドラマ「マンゴーの樹の下で～ルソン島、戦火の約束～」（NHK総合）でヒロインを務める平成生まれの清原さんに、令和を迎えての抱負を聞いた。「私自身、平成から令和に変わる瞬間しか知りませんが、すごく恵まれた環境で新しい元号を迎えられてよかったなと思います」と前置きした上で、「（平成の時と）何も変わらないです。お仕事の中で、プライベートの中で、何か変える必要も変わる必要もないですし、今まで通り、しっかり作品や役に向き合って生きていければ」と意気込みを語る。

　10年後の自分はどうなっていると思うか聞くと、「10年後かあ。27歳。うーん……全然想像つかないですね」と笑い、「何しているんだろう。でも、変わらず楽しんで丁寧にお仕事ができる人ではありたいなとは思います、だって今、必死なので、先のことを考えている余裕なんて……。今は（先のことは）あまり分からないですね」と現在の充実ぶりをにじませる。

　ちなみに、女優業以外でやってみたい仕事については、「お花屋さんかな。可愛い答え言っちゃった（笑い）。花が好きで、お花屋さんだったら自分も幸せになるし、買ってくださる人も幸せになれる職業かなって」とマイペースで可愛らしい回答が返ってきた。

　直木賞候補作となった人気の短編集をドラマ化した今作について、「（作風的に）面白いと言っていいのか分からないですけど、面白いといえる作品であってほしいという願いは持っているので、どの世代の方にも見ていただきたいのは前提として、家族みんなで見たら面白いのかなと思います」と語った。

　「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」は、WOWOWプライムで7月6日から毎週土曜午後10時に放送される。全6話で、第1話は無料放送。清原さん出演の第3話は7月20日放送。（取材・文・撮影：遠藤政樹）