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古川雄輝&松井玲奈:マージャン&かき氷 対照的な夏の思い出 村上春樹原作舞台で初共演

 7月31日からよみうり大手町ホール(東京都千代田区)で上演される舞台「神の子どもたちはみな踊る after the quake」に出演する俳優の古川雄輝さんと女優の松井玲奈さん。同作は同所を経て愛知、神戸でも上演される。今夏は同作の稽古(けいこ)に励む古川さんと松井さんに夏の思い出や初共演となる互いの印象、同舞台の魅力や意気込みを聞いた。

 ◇松井玲奈、夏の思い出は「台北のかき氷」 古川雄輝のマージャン歴に驚きも

 夏の思い出を聞くと「かき氷好き」として知られる松井さんは「一昨年の夏に舞台を頑張った自分へのご褒美みたいな感じで、1人で台湾旅行に行きました。かき氷がすごく好きなので、台北だけじゃなくて台中とか台南まで行って、食べ歩いて……」とかき氷づくしの旅行の思い出に満面の笑み。店の名前を挙げながら「そこのマンゴーのかき氷は台北で一番おいしいです!」と目を輝かせた。

 一方の古川さんは「僕は1年中やっていることが一緒で、季節関係なくマージャンしかやってないです」とにっこり。「(マージャンを通じて)目上の方や違う業種の方と仲良くなれたり、交友関係が広がるし、息抜きになります」と魅力を語り、今回の取材前日もマージャンを楽しんだという。マージャン歴は「19歳から12年くらいやっています」と言い、松井さんは「ドンジャラくらいしか知らない……」と、これまで知らなかった古川さんの一面に驚いた様子を見せていた。

 ◇稽古が始まって2週間 お互いの印象は…

 舞台は、阪神淡路大震災をテーマにした村上春樹さんの短編小説集のうち「かえるくん、東京を救う」「蜂蜜パイ」をフランク・ギャラティさんが戯曲化した作品。古川さんは主人公で作家の淳平、松井さんは淳平の大学時代からの友人・小夜子を演じる。

 2人は、松井さんがアンバサダーを務めた愛知県豊橋市の映画祭「ええじゃないか とよはし映画祭」に、古川さんがゲスト参加した際が初対面。あいさつ程度の面識だったといい、共演するのは今回が初めて。取材時は、稽古が始まって2週間という時期で、お互いの印象を聞くと古川さんは「知的で透明感があって、しっかりしている。(松井さんが演じる)小夜子も同じなので、役にピッタリだなと思っています」と役の印象と重なる点が多いという。

 また松井さんは「古川さんは、演出の倉持(裕)さんから言われたことを受けとめて、自分の中で噛み砕いてから、もう一度やってみるという感じ。内に内に考えて作っている方なのかなと思っています。稽古に対する向き合い方も勉強になります」とコメント。同舞台に、淳平と小夜子の同級生・高槻と、信用金庫の職員・片桐の2役で出演する川口覚さんの名を挙げて「川口さんが『動』で、古川さんは『静』という印象」とも語った。さらに「淳平(古川さん)から視線を向けられて、せりふを語りかけられる場面があるんですけど、真っすぐに思いが届いてくる感覚があります」と順調な稽古の様子をうかがわせた。

 ◇作品の魅力は「二つの短編小説がうまくミックス」 高校生にも「見てほしい」

 同作の魅力を古川さんは「せりふのやりとりが面白い構成をしていて、二つの短編小説が非常にうまくミックスされている。今まで見たことがない舞台になるんじゃないかな」と語り、期待を持たせる。さらに「僕だけじゃなく、スタッフ、キャストがみんなでいいものを作ろうと頑張っています。その成果や、村上春樹さんの世界観など、ほかの舞台では味わえないものが感じ取れると思うので、気軽に観に来てほしいですね」と呼びかけた。

 また高校時代、演劇部に所属していた松井さんは「地元の高校生や高校演劇をやっている子たちにもぜひ観てほしいです。今回の舞台セットはすごく面白い作りになっているので、刺激を受けて自分たちの作る舞台の役に立ったらうれしい」と“後輩”へメッセージを送る。「初めて台本を読んだ時に、まるで小説のようだと思いました。観た方がどんな風に受け取ってくれるか楽しみです」と期待に胸を膨らませた。

 舞台「神の子どもたちはみな踊る after the quake」は7月31日~8月16日によみうり大手町ホール(東京都千代田区)、8月21、22日に東海市芸術劇場(愛知県東海市)大ホール、8月31日、9月1日に神戸文化ホール(神戸市中央区)大ホールで上演される。

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