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フジテレビの週末朝の情報番組「めざましどようび」(土曜午前6時)でメインキャスターとして、元気いっぱいに、視聴者に情報を届けている西山喜久恵アナウンサー。上智大学卒業後、1992年に同局に入社し、これまで、スポーツ・報道・情報番組を幅広く担当しながら、同局で放送された人気バラエティー番組「笑っていいとも!」「SMAP×SMAP(スマスマ)」「めちゃ×2イケてるッ!」などにも出演。「やるなら、全力で楽しくやる!」がモットーだと語る西山アナに、思い出深かった仕事や「めざましどようび」の魅力などについて聞いた。
◇思い出深い仕事は「スマスマ最終回」
数々の人気バラエティー番組に出演し、活躍してきた西山アナに「今までの仕事の中で思い出深いことは?」と質問すると、「『スマスマ』の最終回ですね」と感慨深げに答えた。
同番組は1996年4月~2016年12月に放送。最終回は、5人のこれまでの「SMAP」としての歩みを振り返る形で進行。「ビストロスマップ」や5人だけで1泊の温泉旅行に行った企画などをVTRで紹介し、ラストは、5色の花に飾られた番組ロゴをバックにしたセットで5人がヒット曲「世界に一つだけの花」を披露するという、感動のフィナーレだった。
西山アナは、当時について「最終回はほぼVTRでした。私の出演部分だけは生放送で、ファンの方たちから寄せられたファクスを紹介し、最後に『世界に一つだけの花』を聞いてくださいという“VTR振り”を任されました。メンバーの皆さんは既に収録を終えてスタジオにはいませんでしたが、番組に携わった全スタッフがスタジオに集まって、最期の瞬間を見守っていました。スタッフ全員がSMAPを愛していることを改めて感じましたし、フジテレビを代表する看板番組の一つとして、最後の最後まで良い番組を作ろうというみんなの気持ちが相まっていました」と振り返り、「今でも、思い出すと……」と目を潤ませ、涙を拭っていた。
深夜番組「SMAPのがんばりましょう!」が放送されてきた当時から、SMAPと一緒に仕事をしてきた西山アナは「共に時代を過ごさせていただきましたし、メンバーの成長を近くでずっと見守らせていただいた。メンバーそれぞれ素晴らしい感性や個性があって、『これぞ! スーパースター!!』と思う瞬間にも、たくさん居合わせました。この番組に携われたことは、私にとって財産です」としみじみした様子。今後も「スマスマのように多くの人に愛されるような、バラエティー番組が誕生していくのか、とても期待しています」と目を輝かせていた。
◇タモリから学んだ「余裕」が「めざど」にも
西山アナは、1982年10月~2014年3月まで放送された、タレントのタモリさんが司会を務める「笑っていいとも!」にも出演していた。「新人時代からトークコーナー『テレフォンショッキング』に携わらせていただき、そこから増刊号の司会もさせていただきました」と振り返り、最終回も司会を務めた。
タモリさんとの共演で「余裕を学ばせていただきました」と語る西山アナ。「タモリさんは意識されていないと思うのですが、どんなときも一歩引いて、共演者を生かすように“間をとっている”ように感じていました。それって、すごい包容力だなと思います。若手からベテランの芸人さんたちが『タモリさんなら、僕のことを生かしてくれる!』と思っているからこそ、最終回には、明石家さんまさん、笑福亭鶴瓶さん、名だたる芸人さんたちが集まったのだと思っています」と語る。
実は、その“余裕”が「めざましどようび」でも生かされているという。同番組は、西山アナと佐野瑞樹アナ、久慈暁子アナがメインキャスターを務め、新美有加アナ、木下康太郎アナ、フリーアナウンサーの岡副麻希さん、高見侑里さんらが出演。「ここのコメントは『あの子に任せたいな』とか、ここは私が『引いたほうが良いな』とか、人を生かすことの大切さを、タモリさんから教えていただきました。この年次になって、タモリさんの教えを深く理解することができましたし、意識するようになりました。本当にありがたいことだと思っています」と感謝する。
そんな「めざましどようび」の魅力は「週末らしく、のんびり、ゆったりとした雰囲気」で、「めちゃ×2イケてるッ!」でも長年、苦楽を共にしてきた佐野アナの存在が大きいという。「トークの流れで、こういうふうに持っていった方が楽しくなるかななど、よく考えています。それで笑いがはじけるとすごくうれしいです。そういう意味では、佐野アナとは、こうしたら、こう来るなとか“あうんの呼吸”がありますね(笑い)。お互い、『夫婦みたいだね』って言い合っています」とジェスチャーを交えながら、楽しそうに語る。続けて「毎回、スタジオでは“笑いの何か”が起きています。そういった部分をお楽しみいただければ」と、見どころも語っていた。