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吉岡里帆:初の母親役で「この子を守らなきゃ…」 幼少期の「貴重な写真」も公開

 女優の吉岡里帆さんが11月11日、東京都内で行われた映画「泣く子はいねぇが」(佐藤快磨監督、11月20日公開)の舞台あいさつに登場。今作で初めて母親役を演じる吉岡さんは、「まだ母親になったことがないので、ゼロからスタートするという感覚がすごくあった」と母親役の感想を明かした。

 劇中で、主演の仲野太賀さん演じるたすくの妻で、娘を持つことね役を演じた吉岡さんは、台本を読んで圧倒的な力を感じたといい、「監督の台本を信じて……あとは仲野さんに影響を受けて、自然とこみあげてくるものが多かった。素晴らしい監督と主演の方に囲まれた作品でした」とコメント。

 母親役についても「(撮影に)入ってからは、わりとすんなりと……『母親になるって、こんなに苦しくて、こんなに大変なことなんだな』と、役を通してですけど体験していくような感覚でした」と明かし、「本当に小さな赤ちゃんを、撮影の中で抱っこさせていただいたり、一緒に撮影して、『やっぱこの子を守らなきゃ』というのがすごく大きかった。赤ちゃんのことはずっと考えていました」と撮影を振り返っていた。

 舞台あいさつでは、「大人になること」「親になること」をテーマに描いた本作にちなみ、子供時代の写真を披露する企画も行われ、吉岡さんは祖父と一緒に京都の映画村に行ったときの2歳ごろだという写真を公開。「私にとっては忘れらない、貴重な写真」と説明した吉岡さんは、11月5日にセカンド写真集を発売しており、一緒に登壇した仲野さんから「最新の写真集にもこれ、入ってるんですか?」といじられると、「入れてもらうかな、追加で(笑い)」と返して笑いを誘っていた。

 映画は、是枝裕和さんが企画を務め、是枝さんもその才能にほれ込んだという佐藤監督の劇場デビュー作。9月の第68回サン・セバスティアン国際映画祭のオフィシャルコンペティション部門で最優秀撮影賞も受賞した。娘が生まれても子供じみた行動などで、大人になることから逃げていた主人公のたすく(仲野さん)が、妻・ことね(吉岡さん)から愛想をつかされたことで過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へと成長する姿を描く。

 舞台あいさつには共演の寛一郎さん、佐藤監督も出席。舞台あいさつ後には特別上映会が行われた。

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