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新しい年を迎え、今年のファッショントレンドが気になるところ。30歳前後のファッション感度の高い女性をターゲットにしたファッション誌「SPRiNG(スプリング)」 (宝島社)の丸山摩紗(まさ)編集長は「着回し力のあるアイテムに注目」と話す。丸山編集長に今年の注目のアラサー、アラフォー向けファッションを聞いた。前後編で取り上げる。
◇コロナ禍で「ラクなのにおしゃれに見える」アイテムが豊富に “映えるトップス”も
丸山編集長は新型コロナウイルスの感染拡大に揺れた2020年を「外出自粛やリモートワークの実施などにより、おうち時間を余儀なくされ、ラクなのにおしゃれに見えるファッションアイテムがたくさん登場しました」と振り返り、「2021年春夏も引き続き、その流れがあります」と指摘する。具体的には「シワになりにくいリラックスパンツや、1枚でさまになるワンピースなどがよく売れている」という。
またリモート会議など、PCやスマホをはじめとするデバイスの画面を通して人とコミュニケーションを取ることが増え、「“映えるトップス”も注目」された。
「例えばスエット素材だけど“ズーム映え”するように襟元がデコラティブになったトップス、ちょっと懐かしいようなセーラーカラーやボリュームのあるカチューシャがトレンドにきているのも、そういった背景が後押ししたのかもしれません」と解説。機能の面でも「ウオッシャブルや抗菌素材などでできたアイテムも多く登場しており、より快適なライフスタイルへと後押ししてくれそうです」と予想している。
◇着回し力の高いセットアップに注目 ご近所コーデにもひと役
2021年がスタートした今もまだ、新型コロナウイルスの影響は避けられそうにない。丸山編集長が注目しているのは「着回し力のあるアイテム」で、中でも「多くのブランドがセットアップを打ち出しており、コーディネート提案に力を入れていました」と挙げた。
セットアップは「ラクなのにおしゃれに見える」というキーワードと相まって、今年はラフなムードが気分のようだ。「例えばジャケット×パンツのセットアップだとしても、あまりかしこまった素材でなく、シャカシャカとしたスポーティーな素材でできているもの。ワンマイルの(ホームウエアとタウンウエアとの中間的な)羽織りとして、Tシャツの上に着るだけでもきちんと見えるので、ご近所コーデのアップデートにもひと役買います」と太鼓判を押している。
<プロフィル>
まるやま・まさ。女性ファッション誌、メンズ誌、ネイル誌などの編集を経験し、2014年に宝島社へ入社。女性ファッション誌「otona MUSE(オトナミューズ)」 編集部を経て、「SPRiNG」 編集部へ。2019年より、現職。
*SPRiNG……1996年に創刊。コンセプトは「なりたいのは、ハンサムな女の子」。シンプルだけどシルエットにデザイン性があるなど「洒落(しゃれ)感」を取り入れたファッションを好み、周りから「センスがいいね」と言われるハイセンスな女子をターゲットにしている。2021年3月号(1月22日発売)の表紙は俳優の菅田将暉さん。YouTubeチャンネルでは、タレントのYOUさんの連載「YOUのこれからこれから」のYouTube版が人気を博している。