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3月21日放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演する磯村勇斗さん=MBS提供
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3月21日放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演する磯村勇斗さん=MBS提供

磯村勇斗:「このままでは腐ってしまう」 葛藤と新たな覚悟に「情熱大陸」で迫る

 俳優の磯村勇斗さんが、3月21日午後11時15分から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に登場する。密着では、完璧を求める性格が故に理想と現実のギャップに苦しみ、むき出しの感情をカメラに語る磯村さんの姿をとらえている。

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 現在28歳の磯村さんが俳優を志したのは中学生の時。上京は親の猛反対を受けて断念し、高校2年で地元の劇団の門をたたいた。大半が高齢だった団員の中で、磯村さんは芝居の基礎、演じる喜びを学ぶ。大学進学を機に上京すると、アルバイトをしながら小劇場の舞台に出演する毎日を送った。

 密着では、そんな磯村さんのストイックな一面が明らかに。台本を現場に一切持ち込まないのも、役に合わせて髪形を徹底的に作り込むのも「俳優なら当たり前」と一蹴する。

 取材を始めて間もない今年1月には、ドラマと映画、合わせて4本の作品を並行して撮影。2015年に戦隊ヒーロードラマで念願のレギュラー出演をつかんでから6年、磯村さんには次々と作品のオファーが舞い込んでいた。

 連日違う役として現場に立ち続ける日々で、「自分は何のために俳優をやっているのか……」と、自身の中に感じたことのない葛藤が芽生え始めていた。作品が重なり、全ての役に100%で向き合えない、いら立ちや、かみしめる間も無く自分の中を次々と作品が通り過ぎていく不安から、「このままでは俳優として腐ってしまう」「自分は俳優に向いていない」とむき出しの感情をカメラに語る。

 そして番組では今月、故郷の静岡県沼津市を訪れた磯村さんにも密着。俳優を夢見るきっかけとなった自主制作映画のロケ地であり、劇団で初めて立った思い出の舞台でもあるこの場所で、磯村さんは、数年ぶりに当時の台本を手にする。そこには、狂気すら感じる彼の情熱が刻まれていた。磯村さんが悩みもがいた末に新たにした覚悟に迫る。

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