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フジ久代萌美アナ:「仕事とプライベートは1:1」結婚後も変化なし 先輩・西山喜久恵アナの言葉に「肩の荷が下りた」

 昨年、YouTuberの「北の打ち師達」のはるくんと結婚したフジテレビ久代萌美アナウンサー。現在は情報番組「ノンストップ!」(月~金曜午前9時50分~11時25分)の「NONSTOP!ESSE」のコーナーや「ワイドナショー」(日曜午前10時~11時15分)にアシスタントMCとして出演している。結婚前から「仕事とプライベートの比重は1:1で考えています」という久代アナに、アナウンサーになったきっかけや目指すアナウンサー像、ストレス解消法などについて聞いた。

 ◇仕事とプライベートどちらも充実してこそベストが出せる

 久代アナは、1989年10月6日生まれ、東京都出身。首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業後、2012年に入社した。

 結婚前から「仕事とプライベートは1:1」と考えているという久代アナは、昨年末に結婚後も「変化はありません」と考え方は変わらないという。

 「仕事が忙しいと、普通は疲れて眠りたいとなりそうなのに、私の場合はならないんです。仕事をした分だけ、思い切り遊びたくなるタイプで、仕事が忙しくないときは、あまり遊びたくない。本当に比例するんです。どちらも充実してこそ私のベストが出せると考えています」と話す。

 一番リラックスする時間は「お風呂に入っているときや寝ているときですね」と語り、学生時代にバンドを組んでドラムを担当していたこともあり、「ドラムがズンチキズンチキ鳴っているような、激しいロックの曲を聴いているとき」もリラックスするという。最近、運動不足でバランスボールに乗るようになったといい、そのときも「バランスボールに乗りながらビートを刻み、リズムに合わせて弾んでいます」と笑顔で答える。

 ◇「お天気お姉さん」に憧れて

 アナウンサーを目指したのは、「お天気お姉さんになりたい」という夢を持ったことがきっかけだった。

 「子供の頃は、家であまりテレビを見せてもらえなかった」という久代アナ。「唯一見せてもらえたのが、学校に行く支度をしているときの朝の情報番組やニュースでした。情報番組や報道番組でアナウンサーがニュースを伝えている姿をいつも見ていたので、小さい頃から、テレビ=アナウンサーというイメージがあったのだと思います」と振り返る。

 その際に天気予報を伝える「お天気お姉さん」に憧れた。「いつもテレビで天気予報を見ていて、中学の理科の天気図の授業で、それらがきちんと分析されて理論的に予報されているということに感動しました。私自身も予報できるようになりたいと思い、気象予報士の勉強をしようと本を買ったのですが、中学生の私には難しくて」と資格取得は諦めたという。

 だが、「天気を伝えたいという気持ちは残っていて、気象予報士の資格を持っていなくてもお天気を伝えている“お天気お姉さん”ってどんな職業なんだろうと調べていき、アナウンサーが担当していることもあると知って。アナウンサーは天気も伝えることができるんだ」と興味を持ち、初めてアナウンサーの仕事について詳しく調べたという。

 「アナウンサーといえば、バラエティー番組に出演している華やかなイメージもありました。私が知っているお天気お姉さんも、バラエティーなどで進行している人も全部同じアナウンサーという職業なんだということに、また衝撃を受けました。深く調べていくと、いろいろな経験ができる面白いお仕事だなと思い、大学に入ってからアナウンサー試験を受けてみようと……」とアナウンサーを志望するに至った。

 アナウンススクールにはほとんど通わず、独学でチャレンジしたという久代アナ。受かった理由を自己分析してもらうと、「私も知りたいんです(笑い)。家族にも『七不思議だよね』って。しいていうならば、周囲に比べて緊張していなかったのではと思います。最終面接では、いつもは入れないテレビ局の中に入って、同じ夢を目指している仲間がこんなにたくさんいるんだという、わくわく感の方が強くて」と当時の心境を振り返る。

 ◇「久代は久代らしく」先輩アナの言葉が転機に

 自身の声については「声が低いことがコンプレックスでした。特にバラエティー番組の時は、高めの通る声を出さないと、芸人さんたちの声に埋もれてしまうこともあり、苦労しました」と明かす。

 新人の頃、バラエティー番組でうまく立ち回れず悩んだときに、先輩の西山(喜久恵)アナウンサーに相談したことがあった。すると、「(西山アナから)『いろんなことを考え過ぎない方がいいよ』と。『取り繕っても久代は久代だから、久代らしくいるのが正解だよ』と声をかけてくれて、すごく肩の荷が下りました。いろんなことを考えずに、自分らしく取り組もうというきっかけになりました」と転機を語る。

 「バラエティーは、取り繕った自分ではボロが出てしまうので、素のリアクション、素の言葉で伝えるようにしています。素といっても、素がしっかりしているからこそ言葉も的を射たものになると思うので、自分磨きをしないといけないなと、いつもアンテナを張っています」と語る。

 一方で、ニュースを読むときは、「低くて落ち着いた声が良いと思うので、一番素の自分の声に近い、自然な声で原稿を読んでいます。丁寧に、落ち着いた声を心がけ、フラットなトーンで伝えることを目標にしています」という。

 現在、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが出演する「ワイドナショー」でアシスタントMCを務めている。番組については「何度も見ているニュースでも、(出演者の)“ワイドナショーファミリー”が違った角度から切り込むので、とても面白くニュースを知ることができます! 松本さんがどんなコメントをするのか、私も毎週楽しみにしています」と見どころをアピールする。

 ◇科学の面白さを伝えられる番組に関わりたい

 「中学時代からずっと理系科目が好きでした」といい、大学では微生物やウイルスなどの研究する「環境微生物学」を専攻した久代アナ。アナウンサーとしては「ノーベル賞関連や、昨年から世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症などの科学的な話は詳しいと思います」と語る。

 「アナウンサーのスキルもきちんとありながら、個性があり、他のアナウンサーと違う特技、特徴を持ったアナウンサーになりたい」と目標を語る久代アナ。「科学が好きなので。科学の面白さを伝えられる番組に関わりたいという思いもあります」と入社時からの夢を語っていた。

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